| つぶやき |
| ◆ 食べたいもの 北アフリカ料理、クスクス。 まあ、貧乏人の食べ物って感じだけど、おいしいものはおいしい。 日本でも食べられるらしいけど、店はどこなのか、ぼくはしらない。 いまは歩行が不自由だから、場所がわかっても行くに行けない。 |
| ◆ ぎっくり腰? 突然にではなく、徐々に痛くなった。 だから、何がきっかけなのか、わからない。 立ったり座ったりするときにイテテテテである。 やな感じである。 |
| ◆ 動かず 少しは動いたほうが腰にはいいんでしょうが、ね。 立ちあがるとき、ひとの手を借りたい気がする。 それは願ってもかなわぬことゆえ、イスにすわったまま正月をすごす。 硬くなったバゲットをかじる。 |
| ◆ 知久寿焼の歌 「おるがん」という歌。ぼくも歌おうとするのだが、音程が高すぎて相和せない。 「ぼくが死んだ日、おじいさんは2階の屋根で古いおるがん弾いてくれたんだ」 後になっても、この部分のみが頭の中で何度もくりかえされる。 |
| ◆ 西陽が暖かい 机に向かうと体の右側が暖められる。 ぼくは「てい」もなく気持ちよく眠りにおちいる。 |
| ◆ デイサービス 自分の家にいるときよりくつろげる気がする。 運動のあいまに、ちょっと目をつぶるとスーッと眠りにおちいる。 眠ってるときだけでなく、だいたいいつもぼくの口はぽかんと開いている。 ゆるみきっているわけだ。 |
| ◆ 怖い夢 庭に人喰い熊が現れ、ぼくはすっかり恐れおののいた。 びびってしまうほど恐ろしい夢を見たのは 何十年ぶりだろう。 |
| ◆ 鬱 昼も夜もひとりで「自炊」して食事をすますことになり おお、好物のトマトスープをつくるぞ、と心がはずむ。 ところが、ぼくの自炊については、台所が「よごれる」と家族の猛反対。 ぼくはそれを押し切る元気もなく、誰もいない居間でバゲットをかじる。 |
| ◆ 知らない言語 興味があるので「はじめての〇〇語」ってのを読みはじめた。 おもしろいんだが、なぜか疲れる。 やっぱ、齢かなあ。 |
| ◆ なかよし体操クラブ 高齢者が集って体を動かすサークルに入っている。 最初にそろって足踏みすることから始まる。 ぼくはこれ苦手なんだ。 ほかの老人たちは軽やかに足踏みをしているが、ぼくにはそれがむずかしい。 |
| ◆ スクリーンセーバー パソコンを放置してると画面に空撮の段々畑があらわれる。 これを見てると、なごんじゃうのよねー。 |
| ◆ 老後 どういう暮らし方が幸せなのか、よくわからない。 今が不幸とも思えないので、これでいいのかも。 |
| ◆ ぼんやり過ごすのか デイサービス、週1回だけどありがたく利用している。 不満と言えば、運動をしない時間が長いこと。 なるほど、眼をつぶってれば何てことなく時間はすぎていく。 でも、もったいないので写経でもいいから指を動かしたい。 |
| ◆ 筆写するに値するもの 指を動かすために何かを書き写そうと思い、百円ショップで原稿用紙を買った。 こういうマス目を見るの、何十年ぶりだろう? 自分の本棚を眺めて、適当なネタ本をさがすのだが 翻訳本が多く、美しい日本語で書かれたものは少ない。 |
| ◆ 江口渙(かん)の本 ボロボロになっている『わが文学半生記」(青木文庫、1968年)をおもしろく読む。 40年以上前に学園祭の古本市で買ったものだね。 夏目漱石周辺の文学者が鋭い批判とともに紹介されている。 江口による批判の、達意の文章を引用したいがやめます。 |
| ◆「ストレンジャー・ザン・パラダイス」 ジム・ジャームッシュ監督の映画(1984)をあいかわらず感心しながら楽しんだ。 そのなかの名セリフ「新しい所へ来たのに何もかも同じに見える」の原文は "You come to someplace new, and... everything looks just the same." |
| ◆ 足の爪切り (前にも書いたが)ぼくは体が硬いので苦労する。 いつかは人の助けを借りることになるだろうが いまはまだなんとか自分でがんばっている。 |
| ◆「ズートピア 2」 家庭の事情で米国アニメ(吹き替え版)を、府中の映画館まで見に行った。 館内の階段は、じつに登りも降りも苦労させられる。 もちろんぼくはことさらに足の不自由を強調してみせるのだが 映画を見に来たガキどもは、無頓着にぼくの背後を駆け抜けていく。 |
| ◆「続・わが文学半生記」 江口渙の本の続きを読んだ。 第一部とうってかわって、「続」のほうは政治絡み。 江口はノンポリからアナキズム、テロリズムへ傾斜する。 大杉栄とかの、革命的な人士と絡む内輪話がおもしろい。 |
| ◆ 極楽極楽 週1のデイサービスは入浴の介助がある。 ありがたさに両手をあわせたくなる。 気持ちよさには気を失いそうになるんだよね。 |
| ◆ 映画好きのふり 映画は、パソコンの画面でけっこうマメに見ているのだが 映画のあらすじを思い出そうとするとちゃんと覚えていない。 だいたいおもしろかったかどうか、これがすべてである。 だから、ぼくは昔から映画について人と語り合えないのである。 |
| ◆ 床屋に行きたい ぼさぼさの頭をどうにかしたい。 いや、ああいう風にしたいというイメージはある。 それを言葉にして、床屋のおやじに伝えることができない。 |
| ◆ ケアマネージャーとの面談 ぼくの身体の状態は「要支援1」のまま、に決定したとの申し渡し。 すでに文書はいただいたが、その丁寧な説明があった。 ぼくみたいな対象者は多いだろうに、実情はちゃんと理解されてる。 感心させられる。 |
| ◆ チャレンジしかけた 家の裏手に小さな床屋があるが、入ったことはない。 ちょっと冒険する気になり、ヨタヨタと歩いて行った。 が、入口のガラスのむこうにオヤジが立っており、目があってしまった。 ぼくは気持ちがなえて、そのまま立ち去った。 |