2026年
 つぶやき

8/1
◆ フレンチ・ミステリー
 レオ・マレ『探偵はパリへ還る』(新潮文庫、2025)を市の図書館から借りた。
 もっと読みたくなったが、この作家の作品はこれ一冊しかない。
 東京都の図書館横断検索で調べても、たいていどこの図書館でも1冊きりだ。
 ところが、隣の府中市は他の作品を6冊もそろえている。
 府中市はすごい。(府中市は美術館もすごいんだ)

8/2
◆ ご当地映画
 鹿児島を舞台にした映画「奇跡」は2011年封切りだから、ぼくはまだ鹿児島にいた。
 監督も俳優陣も立派なのだが、この映画については、ぼくには何の記憶もない。
 動画配信サービスでようやく鑑賞した。
 映画はつまんないが、見覚えのある場所があれこれの思い出を引き出してくれる。

8/3
◆ 老人として
 うとうとしながら日を過ごす。
 何もせぬまま時間が過ぎていくのを惜しむ気持ちもない。

8/4
◆ デイサービス
 週に1回通っているが、そこで入浴するのが楽しみだ。
 介護をする女性たち(われわれはセンセーと呼ぶ)が体を洗ってくれる。
 なんだか申し訳ない気分で身を任せる。

8/5
◆ 海軍の事務官
 阿部公彦「父たちのこと」(講談社、2026年7月刊)を読み終えた。
 阿部(英文学者)の父は海軍の経理学校を出て、軍艦に配属された。
 武装組織の末端で「事務屋の目」は戦争をどうとらえたか。
 いやあ、読んで実に興味深く、かつ重たく辛く感じ入る。

8/6
◆ 歩数
 裏の児童公園まで往復すると、やっと千歩。
 最寄りのバス停まで往復すると、千歩と少し。
 せめて、一日にこの2コースを元気よく歩きたいのである。

8/7
◆ エアコン
 根が貧乏性なもんで、クーラーを数日間つけっぱなしにしてると罪の意識にとらわれる。

8/8
◆ 謎
 週1回の体操クラブに集うのは高齢者のみの女8人、男2人。
 ぼく以外はみんなマスクしてるので、どんな顔をしてるのか未だに不明。
 見える部分(目だけ)で判断するに、美人ぽい人がひとりいる。
 マスクをとればがっかりさせられるに決まってるんですけどね。

8/9
◆「シンペイ」
 作曲家中山晋平の伝記映画(2024)を見る。
 映画としての出来はともかく、流れる歌はどれも懐かしい。
 ぼくの母親は、仕事しながらこういう歌をのべつ歌っていたんだ。

8/10
◆ 森の階段
 都立医療センター(旧名府中病院)裏に広がる森に行く。
 近くまで自転車で行き、坂の階段を「よじ登る」。
 手すりにしがみつき、60段を必死で登り、よろけながら降りる。
 人の姿はないが、藪蚊はいる。

8/11
◆ 無為
 ぼくは自分の考えることを活字化しなかった。
 もっと言うと、自分の考えすら持たなかった。
 とうぜん「業績」などできるわけがない。
 それでも平然と生きてきた。(豪胆で無恥)

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