つぶやき |
◆早起き 夜明け前,あたりはまだ暗いが目を覚ます。 ハワイ時間では昼近いから当然かな。 いそいそと朝食の準備をしているうちに明るくなる。 とっても健康な生活スタイルのような気がする。 |
◆秋来ぬと 1ヶ月半ぶりに自転車で通勤。 自慢のクロスバイクに空気を入れて 人と車の影もまばらな朝7時の道を走る。 さすがに10月。少し肌寒い。 研究室内の,モワ〜っとした暖かさがうれしい。 |
◆1日4コマ 朝,講義を1コマ。午後〜夜,ゼミ3コマ。 木曜は1日にこれだけ割り当てられた。 どうも人から愛されてないような気がする。 |
◆50万円のソファ 学科教員を集めた飲み会を久しぶりに開く。 2次会は,繁華街近くにある同僚宅におしかけた。 ぼくより貧乏人のくせに,オシャレなマンションに住む。 日中は窓から桜島が見える,という。 部屋のまんなかに置かれた大きなソファは 50万円と,ぼくの基準では「めちゃ高い」品だ。 しかし,座ってみれば,すご〜く気持ちいい。 心も体も軽くなる。 50万円は高くない,と思わせた。 この男は,まったく百姓とみまがう風体ながら じつはなかなかスマートな人物だった。 |
◆吉野公園 鹿児島の Mac 愛好会の BBS(電子掲示板)を介して 旧型のマック(9500)をもらえることになった。 郊外の山奥(吉野台地)まで車で取りに行く。 意外にも道に迷わず,1時間以上も早く到着。 しかたなく近くの県立公園で時間をつぶす。 晴天の下,広い芝生のうえに人影はまばら。 かつて子どもたちが小さかった頃は たこ揚げなどのため,子連れで遊びに来たが ここでオヤジが一人憩う姿は絵にならない。 緑陰読書を試みても,なんだか落ち着かない。 |
◆栗 朝食の材料を買いにスーパーに行くと 運動会用というコーナーで栗を売っていた。 買いたい,と思ったが,調理法がわからない。 ゆでるにせよ焼くにせよ,加熱時間がわからない。 近くの本屋に走り,立ち読みで調べたが そうした素朴な調理法の紹介は見当たらず。 で,スーパーには戻らず,そのまま帰宅した。 |
◆アイデアづくり 秋から始まる一年生ゼミのテーマ 「アイデアの作り方」の関連本を買い集めた。 ビジネス本なので,どれも字が大きく,すぐ読める。 しかし,ひととおり読むと,悩みが深まる。 おもしろいアイデアは常識を超えたところにあるから 当然おもしろさはなかなかわかってもらえない。 おもしろいアイデアのおもしろさをわからせるには また別のテクニックが必要となる。 ぼくのアイデアはたいてい「受け」が悪い。 伝達技術の訓練不足によるところが大きい。 アイデアより人間関係の洞察力の方が大事ってことか。 |
◆なめくじ うちの風呂場にまたナメクジがあらわれた。 ほとんど1年ぶりだ。 姿が見えないので絶滅したと思っていたら ところがどっこい,という感じだね。 |
◆早寝 夜11時をすぎると眠たくてしかたがない。 かつては,そのあたりから目がさえたものだがな〜。 酒屋で焼酎の試飲をして,気に入った「海王」を買い 「ロックがおすすめ」の言葉にしたがって グビグビやったおかげで,もう目も開けていられない。 |
◆鹿児島市立美術館 学生との飲み会が響いて遅寝し,今朝は遅起。 ならばついでに,と朝のうちに美術館に行く。 エゲレスの彫刻家ヘンリー・ムーアの展覧会だが 展示された彫刻作品の少なさ。(期待外れ) それでいて「見張り」の数が多いのは 作品をありがたがれ!というメッセージ。 |
◆人の使い方 管理職のポジション7年目。 器ではないから,まもなく「降格」予定。 それでもこの7年で多少は成長もした。 人は思うように動かぬものとわかった。 動かぬ人でも,その個性にそった使い道はあるらしいが その使い方はいまだに皆目わからぬ。 したがって,けっきょく仕事は人に頼まず 自分で引き受け,自分にできることだけやる。 新規事業など誰からも期待されぬ職場ゆえ 新しいことは何もしない方がむしろ喜ばれる。 ただ「学級委員」的メンタリティの持ち主は多く みんなで決めたことはきちんと守れ,と叱られる。 |
◆田の神様(たのかんさあ) 陽物をかたどった道祖神の鹿児島版。 近くの青年会館で写真展と講演があったので行く。 写真では,ディープな鹿児島の光景を楽しめたが 「農村は民族のふるさと」と唱える講演には辟易した。 御託を並べる道徳談義。 |
◆広告なら専門? 夜間部の学生募集用リーフレットを作成中。 よその学校ならプロの業者に外注するんだろうが なにしろうちは貧乏なもんで……。 しかし,例のごとく同僚からの援助なし。 それをよいことに好き勝手にやる。 |
◆おはぎ ダイエットに燃えていたときの名残で いまでもついカロリーのことを考える。 スーパーで見かける「おはぎ」に心ひかれても ぐっとがまんをしてきた。 んが(鼻濁音のつもり),とうとう 辛抱たまらず2個入りパックを買ってしまった。 |
◆大学生協 Mac の新OS(10.3 別名 Panther)は25日発売 なので,学内の生協に注文したら 「予約の受け付けはもう終りました」 そして,「予約の案内はしませんでしたけどね」 さらに,「ご自分でアップルに注文なされば」 と,商売っ気のかけらもない返事。 Mac といえば大学生協だった時代がなつかしい。 |
◆厚い布団 明け方,寒くて目が覚め,くしゃみを連発。 明日から学会出張なので風邪をひくと困る。 押し入れから冬用の掛け布団をとりだす。 おかげで心地よい二度寝を楽しみ つぎに目を覚ましたのは9時半。 もう自転車じゃ授業に間に合わない。 秋晴れの下,ミゼットで学校に向かう。 |
◆エッグスタンド 「つぶやき」読者から「さしあげますよ」の声届く。 いや〜,ありがたいが,もう買っちゃいました。 鹿児島市内の雑貨屋で 320円のガラス製(透明)を先週購入。 かなり前に見つけておきながら あまりに安っぽいため,買わずにいたもの。 |
◆江坂東急イン 伊丹空港に近いホテルである。 隣に東急ハンズがあった。 ぼくにとって東急ハンズは大都会の象徴だ。 冷やかしに「エッグスタンドはありますか」と尋ねると 「それはお取り寄せになります」の返事で白けた。 ホテル周辺も繁華街っぽく見えるが 鹿児島にあるのと同じチェーン店ばかり。 パチンコ屋が多い点も共通している。 江坂って,つまんない街じゃん。 |
◆ヒール役 関西学院大学で日仏社会学会。 今年のテーマはおもしろい。 「フランス社会学というツールは使えるか?」 現代社会を分析する,その切れ味が問われた。 しかし,報告者たちはうまく答えてくれない。 ぼくはジリジリして,最後に手を挙げてしまった。 「フランス社会学は使いものにならないってことか」 てなことを発言し,また人に嫌われた。 やはり黙ってるべきだったかもね。 |
◆文化人指南 「地方文化人になるコツ」を教えてもらった。 かつて山口でテレビや講演会に出まくっていた という人の話によれば,コツはひとつ。 愚にもつかぬことを語るべし。 聴衆は「私もそう考えていたんだ」と思い 深くうなづく――これが大事だそうだ。 ぼくは「誰も言わないことを語るべき」と 思っていたが,それは大きな勘違い。 珍奇な発言は田舎では求められない。 誰もが言いそうなことを語っていると 役所もマスコミも喜び,お座敷がかかる。 |
◆ COE ( Center of Excellence ) 研究面で優秀な大学に文科省は金を出す。 ある社会学者グループは1億9千万円もらう。 しかし,億とかの大金,どう使うのだろうか。 「使えば,すぐになくなっちゃいますよ」 と,グループに属する院生は平然と言う。 貧乏人にはそれをイメージするのもむずかしい。 |
◆ DQN ドキュンと読む。 いわゆる「2ちゃんねる語」で「頭悪い」の意。 「地方 DQN 私大」といった使い方をする。 熊本に出張して,そうした私大の実情を聞いた。 九州の夜間部設置校協議会に出て 私大は学生の不祥事に悩まされていると知る。 教員もさぞかし辛かろう,と同情した。 同時に,教員の顔もけっこう DQN 化してるなと感じた。 トイレの鏡で自分の顔をしげしげと見る。 |
◆マル経 レイモン・アロン『マルクスのマルクス主義』の翻訳で 経済学の部分を担当することになっている。 まだ手をつけてないが気持ちの準備は始めた。 最近出たアントニオ・ネグリの本を読んでいる。 『マルクスを超えるマルクス』という本だが これがむずかしい。 むずかしくても中身がありそうなので困る。 思えば大学・大学院時代もマル経はむずかしかった。 むずかしさがありがたかった。 むずかしいことを言うやつに感心した。 ついていけない自分を恥じた。 このごろは,恥じらいを忘れ,開き直り 理解できないのを相手のせいにしている。 しかし,いま久しぶりに理解不能による困惑を覚える。 |
◆人心を操る 渾沌は創造の源,という信条が災いの元。 その姿勢では学科の経営がうまくいかない。 小中学校の学級経営などを見習い 管理者が剛腕をふるって秩序づけるべきか。 情報を操作し,反目すら利用する術もある。 不和のタネをまき,反目のエネルギーを活かして 全体を自分の思惑どおりに方向づける術。 見渡せば大学にもその方面で練達の士がいる。 |
◆唯物論研究協会 全国大会が熊本県立大学で開かれた。 この学会はけっこう楽しめる。 テーマもしばしばアトラクティブだし 大学院時代からの知り合いが多いので 討論を聞いていると昔に戻った気分になり つい気楽にツッコミを入れたくなる。 ま,加齢がもたらす「緩み」ともいえるが はた迷惑を省みぬフルマイを重ねた。 |
◆美食・暴食 22日にも公用で熊本に行き,宴会に出た。 23日はゼミコンパで学生に負けず大食いした。 昨25日は学会の懇親会・二次会で牛飲馬食。 ホテルに帰って,浴室の鏡に裸体をさらすと かつてのように下腹がポッコリ。 これがいわゆるリバウンドか? |
◆熊本市現代美術館 昨年末にオープンした,すてきな美術館。 無料だし,広い図書コーナーは利用者が多い。 本棚の空き棚に寝ころんで本を読むガキもいる。 使い勝手は鹿児島市立メルヘン館をはるかに凌ぐ。 しかし,熊本の方も事大主義の臭いがプンプン。 日本人初の MIT メディアラボ教授という石井裕の作品 「ピンポンプラス」を使って卓球大会を催す。 美術館での卓球大会は日本初だと自賛する。 大会の運営は田舎風で,挨拶が長い。 肝心の石井作品も,とんだ「お間抜け」モノ。 卓球台に玉が落ちる音を映像化する。 意匠はいいが,映像そのものは無芸・単調。 ぼくを含む観客の大半は5分で飽きて退散。 |
◆自己開示 内田樹『ためらいの倫理学』(角川文庫,2003)は 笑わせながら読ませる良い本である。 もとはホームページに書いたものらしい。 田口ランディ,奈摘ひかるの学術版ってとこか? ってんで,さっそく「内田樹の研究室」を覗いてみた。 なるほどコンテンツ満載のページだね。 出生時から始まる「研究史」はとりわけ笑いを誘う。 子ども時代からの写真を並べたページもある。 おのれの臓腑までさらす覚悟というか 鬼気迫る学者芸人魂というか。 本を読んだときに覚えた親近感が……冷めた。 |
◆手作業 夜間部の入学案内リーフレットができた。 あちこちに送らねばならない。 封筒づめ,宛て名書き,発送もぼくのしごと。 管理職なれど人を動かす力も能もない。 また,日仏社会学会年報の編集も抱える。 人の原稿データをDTPソフトで整理するだけの これも頭脳をつかわぬ,単なる手作業。 裏方がむしろ本領ゆえ,不満はありません。 |
◆ Panther Mac OS 10.3,別名 Pantherをようやく入手した。 早めに帰宅して,i Book にインストールする。 秋の夜長,その作業で費やした。 |
◆音楽家 国立市には,かつて国立音楽大学があったせいで 楽器の練習のできるアパートが多かった。 東京芸大や武蔵野音大生も多く住み なぜかムサ美や多摩美などの美大生も群れていた。 売れなかったころの忌野清志郎もウロウロしていた。 そうして,ぼくにもゲージツ系の知り合いができた。 しかし鹿児島では,その方面のつきあいがない。 昨日突然「バイオリンの竹内です」とのメールをもらう。 こいつは昔の仲良しだ。 ぼくのことはWeb検索で探し当てたのだそうだ。 ホームページ作っておいてよかったよ。 ゲージツ系の連中に交じって遊んだ時代を 甘美な気分とともにシミジミ思い出す。 |
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