つぶやき |
◆おはら節 「花は霧島、煙草は国分」という歌詞で知られる。 元は「原良(はらら)節」に小の字がついて おははら節が小原節に縮まったものだという。 あれれ、原良はぼくが水害前に暮らしていた所だ。 鹿児島が大空襲で焦土と化す前は色街だったらしい。 ぼくの学校がある伊敷は昔、四十五連隊の駐屯地だったから 伊敷―原良の間に遊里があってもおかしくない。 じっさいおはら節はけっこう色っぽい歌だった。 3番から以下の歌詞はこうだ。 雨の降らんのにソンタ川濁る 伊敷原良の化粧の水 |
◆小さなレストラン 脱サラして開いた店、あるいは主婦が開いた店など ちいさな食堂をいくつか訪れてみた。 いずこも味はイマイチなのが悲しい。 |
◆バカモン祭 地域活性化の鍵をにぎるのは若者・バカ者・よそ者だ。 ぼくはこのバカ者を育てたいと思う。 ゼミの学生によびかけてバカな祭を企てさせた。 学生はけっこう乗ってくれている。 イラチ体質のぼくからすれば動きは遅いが それでも企ては前に向かって進んでいる。 バカなことを考え、バカみたいに働くのが趣旨。 祭には「んなバカな」というイベントを揃えたい。 |
◆ No Excuse(和製英語?) 学生時代、馬場啓之助(経済学者)は悪者だと思っていた。 いわゆる「団交」の場でババケーは大学側を代表し 学生たちから罵声を浴びるポジションにいた。 しかし、ババケーは「言い訳をしない」という美学の持ち主だった。 馬場ゼミにいた知人からそれを聞いて ぼくは「美しい!」と感心した。 自分のやったことについて後でグジグジ弁解などしない。 ぼくもこの No Excuse で生きなきゃと思った。 そして今、弁解したいことがらを抱えながら ぐっとこらえる、その自分の姿が美しい。(ってか) |
◆ハズレ ゼミ生が街中で聞き取り調査をするってんで ぼくもその様子をデジカメで写すべく、街へ行く。 ついでに昼食も街中で、と考えた。 路地裏にある怪しげな和風料理店に入ると 注文もしないのに日替わり定食が出た。 あまりのすばやさに、文句も言わずに食う。 内容=ざるそば+ご飯で、炭水化物づくし。 |
◆組織的活動 学生たちは祭の企画を説明しに市役所へ行った。 ぼくは学内で終日会議があり ただヤキモキしながら報告を待つ。 いまのところ学生たちの組織は整っておらず とりあえず動ける者が動くという形。 そろそろ、そういうわけにもいかなくなるだろう。 しかし、組織づくりや人事が不得手なぼくは 巧みな介入も指導もできず、黙って見守るのみ。 |
◆外食・中食(なかしょく) 夏休み中は鹿児島を(約1ヶ月)離れるので 冷蔵庫内の食材を始末している。 ここ数日、店で食べたり、弁当を買ったりして ふたたび塩分の過剰摂取が続いている。 |
◆能吏あがり 地元テレビの討論番組に県知事が出ていた。 知事以外の出演者はおしなべて凡庸で やはり「鹿児島に人なし」の説は正しいようだ。 伊藤知事のみ、少し異なる光を放つ。 もともと能吏であった出自そのままに 問題の勘どころを瞬時につかまえてみせる。 加えて、大局を眺めるバランス感覚と それを直言できる胆力は、ちょっとすてきだ。 問題は、彼が「愚民」を相手にしているという意識を 隠しきれず、ほのかにうかがわせてしまうこと。 |
◆リムジンバス うちの学校の前に鹿児島空港行のバス停がある。 9日、上京しようとバス停で待てどバスは来ない。 時刻表をみたら、いつのまにか大幅に改訂されていた。 30分間隔が1時間おきになっている。(便数半減) 新幹線開通により、バスもJR駅前が中心となり コースも変わったわけだが、なんとなく腑に落ちない。 |
◆熱帯夜 上京して、夜、久しぶりに犬の散歩。 しかし、外は蒸し暑く、風も吹かぬ。 帰宅して、奥さんとビール1缶を半分ずつ飲む。 奥さんはその物足りない感じがお好みのようだ。 家の中にもぬる〜い幸せ感が漂う。 |
◆新宿コマ劇場 ミュージカル「We Will Rock You」を観に行った。 客は40代、50代のオッサン・オバサンが中心だ。 料金1万数千円でもリピーターが多いみたい。 たしかにパワフルなロックを2時間半も浴びれば 心はすっかり1970年代化して、元気になる。 管理職風のオヤジや小太りのオバサンたちが 全員立ち上がり、体を揺さぶっている。 自由の賛美と画一化への反逆がテーマなのに 会場全体をつつむ、怪しいまでの一体感。 しかも、それにちょっと感動しているぼく。 |
◆渋谷 Bunkamura 映画「ラヴェンダーの咲く庭で」を観に行った。 高齢女性の恋愛感情を描いた作品との評判で 館内はバアサンたちであふれる。 午前中から夕方まで毎回満席状態だという。 さすがに東京の映画館は違うなと感心した。 ロビーではパリのタウン情報紙「オヴニー」がもらえる。 渋谷の街を歩けば、そこの景色もほとんど外国だ。 |
◆料理の腕 料理教室で覚えた技を家族に披露する。 煮干しの頭とハラワタをとってダシを作り なかなかすてきな味噌汁ができた。 主菜は、ナスとピーマンと豆腐の炒め煮。 トマトやグリーンアスパラのサラダを添える。 みな黙々と食べ、ほめ言葉も出ず。 |
◆老骨 汗でぬれたTシャツを脱ぎ、体を拭いていると 娘がそれを見て「貧弱〜」という。 たしかに、娘が幼いころプールで遊んであげた父親は 胸にも肉があり、多少たくましく見えたかもしれん。 それが今じゃすっかり老いさらばえて。 |
◆睡眠力 朝10時過ぎに起きたら「よく寝るわね〜」と言われた。 いやいや、昔はこんなもんじゃなかった。 中学・高校生のころは、母親があきれるほど眠った。 「そげん寝とるとまぶたが目玉にひっついて 離れんごとなるばい」 若さとは眠る力、どれだけでも眠れる。 大学生時代もよく寝たけど あのときは半分栄養失調のせいだったな。 |
◆長野の温泉 奥さんが永年勤続の記念にもらった旅行券で 信州方面へ遊びに行こうという話になる。 ぼくにとって信州といえば沓掛温泉だ。 大学1年の冬、同郷の友人(早大生)にさそわれて この秘湯の旅館でアルバイトをした。 しかし、今はもう旅館の名前も覚えていない。 覚えているのは食事がひどく貧しかったことだけ。 われわれ従業員は毎食一汁一菜。 しかも、その一菜とは刻んだ生ネギに醤油をかけたもの。 お客に出すお膳は、まあ普通の内容でしたけどね。 |
◆縄文人![]() 「縄文 vs. 弥生 ガチンコ対決」という特別展の ちょっと下品なタイトルもさることながら ポスターにうつる縄文人の服装に惹かれた。 赤と黒は隼人族(まつらはぬ民)が好む色である。 反逆者の故郷、鹿児島で新しい祭を企てるなら スタッフにはこういう服を着させたい。 [→右の画像をクリックすると少し大きくなる] |
◆末路![]() 生き残りは都へ連れて行かれ、帝の警護兵となる。 特有の War Cry も「隼人の犬吠」と呼ばれる見せ物と化す。 右図の「隼人の楯」は奈良で発掘されたものだが 武具でなく、井戸穴の内壁に使われていた。 こうした軽んじられ方は現在のわれわれと重なる。 中央権力にしばしば過剰同調し 地方人の誇りを失っても、恥じることがない。 |
◆レシピ 日々の食事作りでレパートリーも底をついた。 ネットで「夏野菜+レシピ」を検索し、献立を決める。 味がさほど悪くないのは実力がついたせいか。 |
◆温泉めぐり JR上田駅前で車を借り、あちこちの温泉を巡る。 ほとんど視察旅行の趣である。 3個所で外湯に入ったが、料金150円は安い。 また、温泉街が温泉街らしいのもよい。 鹿児島では、白っぽい大型ホテルが主体だが 信州では古い建物が多く、気持ちを和ませる。 しかし、店員の愛想の悪さは長野も鹿児島と同様だった。 |
◆菅平(すがだいら) 冬はスキー場、夏はラグビーの合宿地として有名だ。 ラグビーのグラウンドが 95面もあるという。 大通りには練習試合の組み合わせ表が出される。 周辺の店は、いい体格の若者であふれる。 しかも韓国語さえ聞こえてくる。 う〜む、鹿児島もスポーツ観光で客を呼びたい。 錦江湾をヨット競技のメッカに、と語る人もいたが その人は知事選挙に破れて消えた。 菅平の繁盛ぶりを見ると、彼の説も捨てたもんじゃない。 |
◆老人会 高校の同窓会が開かれたというメールが届く。 同期生のページに写真を載せた、とある。 見てみると、全員ジーサン面だ。 て〜ことは、ぼくも客観的にはそう見えるのか。 愕然とした。 |
◆8万アクセス 約半年(あるいは約200日)で1万、と一定している。 読んでいるのは固定層(身内)ばかり、なんて油断は禁物。 思いがけぬところから「読んでますよ」と声がかかる。 |
◆IT道楽 ADLSから光ファイバーへの流れに乗り 我が家のネット環境も少し向上させたい。 無線LAN用の AirMac も買い換えよう。 これでプリンターも無線で動かせる。 と、けっこうなお金をかけて得られるのは ほんのわずかな改善にすぎないんですけどね。 |
◆映画の文法 侯孝賢(台湾)の作品をたてつづけに観ている。 絵がきれいなのはわかるが、どうも退屈だ。 映画の「通」はこぞってほめているのだから ぼくの鑑賞能力の底が浅いってことだろう。 齢を重ねれば多少は深まるはずだったのに いまだに「解説」を必要とするレベル。 |
◆放置 うちのバーサンは老衰の度がかなり進んだ。 介助なしでは起床はもちろん歩行もできない。 ところが、三日に一日は生き返る。 目を離していると、一人でイスから立ち上がり ヨロヨロ歩いていたりする。 あるいは、床に倒れていたりする。 元気な日は、また危険な動きをするので 倒れていたら、そのまま放置しておく方が安全だ。 |
◆手狭 一人暮らしをしている息子がフラフラ帰ってきた。 久しぶりに家族5人がそろう。 それはいいが、寝る場所に困る。 家にはバーサンのほか、別の母子3人がいる。 狭い家に9人だ。 東南アジア的貧困家庭の様相。 |
◆ポリフォニー DVDで映画「月曜日に乾杯」"Lundi Matin" を観る。 酒場でロシア人たちが歌うシーンがある。 オヤジたちがハモる音の深さにしびれた。 市井の民がさりげなく重唱を楽しむ。 そういえば「仕事の歌」ちゅう民謡があったな。 「イギリス人は利口だから 水や火などを使う ロシア人は歌をうたい 自ら慰める」 |
◆ビックカメラ 立川店は売り場の構成を一変させていた。 1階は全体がパソコンのフロアになり アップルのコーナーもけっこう広い。 i Pod 成功のおかげだろう。 ぼくも昔ほどではないが、マックの繁盛を喜ぶ。 |
◆バーサンの入院 バーサンが熱を出したので病院に連れて行く。 肺炎だった。 2週間から1ヶ月ほど入院が必要と診断される。 |
◆100円寿司 大阪資本の「くら寿司」立川店に行く。 期間限定オール百円の広告を新聞で見たからだ。 夏休みの最後、奥さんとのお食事会である。 奥さんは南欧料理を食べたかったようだが ぼくの主張にあっさり屈した。 ここは夫を立てて、っていう形ですね。 |
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