つぶやき |
◆ワールド・シネマ ウルグアイ映画「ウィスキー」をレンタルDVDで観た。 話のしみじみとしたぬるさが味わいだ。 ウルグアイの観光地のさびれ具合もよかった。 監督は南米版カウリスマキと称されるのもうなずける。 どこの国にも才人はいるもんだ。 また、ギリシア映画「タッチ・オブ・スパイス」も観た。 ギリシアとトルコの衝突の歴史も勉強になった。 |
◆買い物 奥さんの帰宅が遅いので夕食の総菜は外で買う。 原チャリで西国分寺の駅ビルまで走る。 家の近くのミニスーパーがつぶれて以来 買い物には不自由をしている。 ほかの家、とくに高齢者宅ではどうしているのだろう。 鹿児島の田舎なら親族やご近所の助けがある。 国立市はおしゃれな住宅地として知られるが 市内に散在した小商店は今やほとんどなくなり 日常のお買い物にはけっこう不便な土地である。 |
◆生活の苦労 うちの奥さんはこのごろグチが多い。 かつてはグチも人の悪口もこぼさず その点でぼくとは大違いの人だった。 こんな立派な人はめったにいない、と思った。 それがこのごろだんだんフツーっぽくなった。 たしかに仕事もつらそうである。 かつてはあれほど燃えた教育職なのにね。 |
◆ヴェニスの商人 アル・パチーノ主演で評判の映画を観に行く。 前日に福田恒存訳の原作を読んでおいた。 映画はユダヤ人差別に力点があるらしいので そこらへんの綾を理解するための予習だ。 モノレール立川駅そばの映画館は満席だった。 あてがわれた席はスクリーンに近く 全体を見るには首を動かさねばならない。 |
◆チーズ 国分寺丸井の地下まで買い物に行く。 チーズ売り場で「モンドール」を見かけ、足が止まる。 しかし、小ぶりの1箱3600円は痛い。 昨年は鹿児島三越の地下で同じ悩みを覚えた。 今年も同じく通り過ぎようとしたら ここでは売り子さんが巧みに声をかけてきた。 エデル・クレロン(l'Edel de Cleron)なら半額だという。 冬季限定のモンドールが1年中楽しめるよう 新しく開発された商品なんだそうだ。 ん~、やだ~、もう買うしかないじゃん。 |
◆ Rhythm is it ! 独映画「ベルリンフィルと子どもたち」を観る。 移民の多い底辺校の子どもたち 250人が 舞踏を通して急速に成長していく記録映画。 教育臭は強いが、それでも感動させられる。 人々の談話もあれこれ引用したいが ぼくが一番感心したのは指揮者サイモン・ラトルが こうしたプロジェクトを実現してしまったこと。 アイデアを現実のものにする力量、あるいは人徳。 |
◆家の中 こたつも掛布団も新調したが、ともに安物。 それでも部屋の真ん中にすえると安定する。 奥さんも入るなりウタタ寝を楽しむ。 子どもたちはみな留守だし、外は雨。 |
◆駅前ホテル 一度帰鹿し、今週末ふたたび上京するので 東京発の「出張パック」航空券を買った。 ホテル1泊つきで往復2万7千円。 夕方、鹿児島に到着し、ホテルにチェックイン。 するとフロントで「ホテルはお隣ですよ」と諭される。 ステーションホテルに入ったつもりだったが そこは東急インだった。 鹿児島の地理に不案内の旅人そのもの。 |
◆ネオ・リベラリズム 『ネオリベ現代生活批判序説』(新評論)という本を 頂戴したので早速読んで、授業でも使った。 「貧乏は貧乏人の責任」と題して 新自由主義の考え方を紹介した。 あえて肯定的に紹介し、批判は学生にまかせた。 反発は必至と予想したら、これが大ハズレ。 講義後に出させたレポート(感想文)には 「先生のいうとおり」「ネオリベに賛成」の声多数。 |
◆特殊工具 ノートPC(iBook)のクリックボタンが不調ゆえ PCを開腹して不具合の原因を探ることにした。 しかし、マックのネジは溝が☆型で トルクス TORX という特殊なドライバが必要だ。 近所のDIYショップで見つけた。(700円) これでネジは外れたが、底板はとれない。 内蔵電池のすきまから覗いていると 小さなネジが中からポロリと落ちてきた。 内蔵電池の横にあったプラスネジが外れて クリックボタンの作動を妨げていたのだ。 つまり、開腹手術の必要はなく このプラスネジを元どおりにすればよかった。 プラスネジが外れていた理由は不明。 |
◆ツンばっかい(カット・オンリー) 12日の結婚式に出るため散髪しておきたい。 行きつけのオバサン床屋は当分休業の札。 で、初めて「ツンばっかい1500円」の店に入る。 この文句は30年前に商標登録したと店主はいう。 よその短時間バキューム理髪の悪口も聞かされた。 たしかに手順は丁寧だが、仕上がりは粗雑。 切った髪の毛がたくさん頭の中に残り けっきょく銭湯に行って自分でシャンプー。 そして鏡を見れば、いかにも田舎のジーサン。 |
◆危機管理 学長は人間ドックで食道ガンが発見された。 手術するため2ヶ月間入院する。 ふつうの大学なら代行の体制がルール化されている。 ところがうちの大学にはその種の規定がない。 だから大騒ぎになった。 地方の短大、まことにのどかである。 |
◆旧恩 学生時代、姉の夫には大いに世話になった。 姉の離婚後は会うこともなく、お礼も言わずじまい。 12日、姉の娘の結婚式に彼も父親として出てきた。 30数年ぶりにお礼を言うチャンスだ。 しかし、ぼくは昔同様きちんと挨拶もできず いい齢こいて口をモゴモゴさせただけ。 |
◆卑語 夜遅く中央線に乗ったら怪しいオヤジと隣り合う。 オヤジは間歇的に猥褻な単語をつぶやく。 2駅に1回ぐらいのペースだ。 はじめは空耳かと思った。 自分の頭が変になったかと思った。 オヤジは普通の風体で、夕刊紙を拡げている。 その普通っぽさが余計に不気味だ。 |
◆たぬき うちの学校の正門横に小皿が置いてある。 夕方、通りかかるとそこに小動物がいた。 何だかタヌキっぽいが、まさかね。 で、人に聞けば、やはりタヌキなんだと。 誰かが餌付けをしているらしい。 |
◆こけちゃいました 鹿児島のまちなかで昼食(中華)をとる。 店を出て自転車に乗るとき転倒した。 愛用のクロスバイクはサドルの位置が高いので 両足で爪先立ちする形になるが その爪先が何かに引っかかった。 おっとっと、と体勢を立て直そうとして失敗。 衆人環視のなか、そそくさと退散した。 |
◆火器 学内の大学会館和室にてゼミ合宿の計画を立てた。 食材を持ち寄り、鍋を楽しもう。 申請するとき、火器使用の項に○をつけた。 ところが卓上コンロは禁止だといわれる。 んなら許される火器は何ですか?と尋ねると 電気ポットだけとの答え。 この和室には茶道のための炉もあるが その使用も禁じられているようだ。 |
◆鹿児島県立図書館 耐震工事のため17日から3ヶ月休館。 本を借りようと思ったが1日遅れた。 貸出予約は電話で受け付けるとのことで 早朝電話したら、本の受け渡しは翌日だと。 このスローな感じ、やはりお役所だね。 |
◆踏破 ローカル局の情報番組で温泉特集をみる。 あれれ、体験済みのところが多い。 いつの間にやら、あらかた征服しちゃったのか? いやいや、未踏の地もたくさん残っているから テレビ局の取材が底浅ってこと。 |
◆「単騎、千里を走る」 NHKテレビのドキュメンタリーを観た。 チャン・イーモウ監督が高倉健と組んで映画を作る話。 その予告編のような番組であったが 不覚にもちょっと泣いてしまった。 父と子の心のつながりがテーマだった。 こういうのに弱いんだな、ぼくは。 |
◆しびれ ときどき手の指先にしびれを覚える。 父も祖父(伝聞)も脳卒中で倒れたから ついにそういう齢になったか。 用心するったって、どう用心すればよいのか? 恬淡・従容といった構えしか思いつかぬが そのスタイルも会得するのはむずかしい。 |
◆ゼミ ある研究会報に、大学院のゼミ活動が報告されていた。 ヘーゲルの原著を数ページずつ精読する。 ゼミテンの個人報告は60分、討論時間は無制限。 そして、夕方からは飲み会だ。 うう~、懐かしい。かつ、うらやましい。 ぼくの短大でのゼミは、いまだに不発。 そもそも議論するという形が成り立たない。 |
◆強制立ち退き 県の財産管理係の職員が研究室に来た。 今ぼくが住んでいる官舎から出てくれ、というのだ。 理由は「県がそこを売却することに決めたから」だそうだ。 期限は3月末で、しかも立ち退き料も出ない。 寝耳に水のうえに、無茶な話である。 だから、一応うけたまわった、という形にした。 推察するに、この話の裏側には知事公舎事件がある。 →ここをクリックすると地元紙の記事(11/19)。 |
◆ノスタルジー 夜、映画を観る前に駅ビル近くで食事。 定食の店という看板にひかれて入ると そこは昭和レトロの雰囲気が濃厚だ。 隣席のオヤジが注文したカレーも見るからに田舎カレー。 少し膜が張った感じで表面がテカる。 配膳係のオバサンは、顔も体型も亡母にそっくり。 これにも涙腺を刺激された。 |
◆堕落 ゼミコンパとか忘年会その他の行事が続く。 だもんで、このところ自炊をしてない。 冷蔵庫もほとんど空の状態だ。 塩分を控える意欲もずいぶん後退し ラーメン屋に行けば汁まで飲み干している。 |
◆歌謡曲 新任の同僚(アメリカ人)を歓迎する飲み会に出る。 二次会にもついフラフラとつきあった。 カラオケって聞いて一瞬ためらったんですがね。 ビル地下のカラオケホールは予想外に広く、客も多い。 常連とおぼしきバーサンたちが演歌を交互に絶唱する。 ぐわ~、何というディープな世界だ。 このごろトンと聞かなくなった歌謡曲だが どっこい、地下にもぐって、ちゃんと生きている。 |
◆ベジェ曲線 鹿児島のマックユーザーの会に出た。 Illustrator というソフトの使い方講座があるからだ。 プロのイラストレータ大寺聡さんの指導が受けられる。 勇んで参加したものの、途中で落ちこぼれてしまった。 先生の手の動きが速すぎてフォローできない。 ぼくは手を止め、周囲を見回すばかり。 先生の声を遠くに感じながら、時間をもてあます。 |
◆朝風呂 日曜の朝、町はずれの大黒温泉へ行く。 設備などは貧粗だが、湯は100%掛け流しである。 泉質も良いとの評判どおり肌に心地よい。 しかし、客は常連ばかりらしく、挨拶が面倒くさい。 客は入るたび、あるいは出るたびに挨拶する。 こういうおつきあいそのものまで味わうのが 正しいカントリー生活ってことなのだ。 ぼくは根が百姓のくせに(あるいは、だからこそ) そこらへんがどうにも苦手。 |
◆忘れ物 大学祭の模擬店の利潤でゼミの食事会を開く。 もうけが少なかったため教員が差額負担(痛)。 おまけに、食事会をした店にマフラーを置き忘れた。 翌日、店に電話したがマフラーは見つからず。 わが娘が数年前エゲレスで買ったもので 安物とはいえ、父親にとっては貴重品だったのに。 [後記:マフラーは自分のヒップバッグの中にあった] |
◆自宅介護 肺炎で入院したバーサンがまもなく退院する。 もはや足腰は立たず,痴呆の度も進んだ。 それでも医者がいうには「今がベストの状態」 つまり,もうこれ以上よくなることがない。 家の中に車イスを入れ,介護用ベッドも借りよう。 ああ,年末はけっこう大騒ぎだな。 |
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