つぶやき |
◆哲学のライオン 映画館で観たアニメ「鉄コン筋クリート」は なんだか難解なくせに底浅の印象だった。 原作者=松本大洋は「ピンポン」の作者でもあるが ぼくに言わせりゃ,あれも雰囲気漫画だね。 雑誌『ユリイカ』の1月号は松本大洋を特集。 略歴を読めば,母親は詩人の工藤直子じゃないか。 それを知ると松本大洋を「許す」気分になった。 血筋で人を判断しちゃいけないんですけどね。 |
◆ホームビデオ 約20年前,長男の小学校入学時にビデオカメラを購入した。 8ミリビデオゆえ,今では再生するのも難しい。 なんとか再生機が動く間にデータを移そう。 正月休みを利用して,パソコンでDVD化の作業。 ようやく数本分を移し終えた。 |
◆新しもの好き 長男の小学校入学式を撮ったビデオを観ると ほかの保護者は誰もビデオカメラを手にしていない。 つまり,うちだけが突出していたわけだ。 SONY CCD-M8(初代のハンディカム)は 光学ファインダー,録画専門で,再生機能は備わらない。 それでも,待ってました,と発売直後(1986年)に購入した。 |
◆一家離散 今年の正月は子どもたちがそろわず集合写真を撮れず。 成長するとはそういうものだ。 |
◆正直スッチー 鹿児島に向かう便で機内販売のカタログをみる。 小銭を入れやすそうな財布が目にとまる。 乗務員の女性を呼びとめて質問した。 「花柄ですけど男でも使えますか」 「少し難しいかもしれませんね」 「使いやすそうに見えたもんで」 「硬貨はたくさん入らず,こぼれちゃいますよ」 |
◆危機感 1月6〜8日は3連休なのに早々と帰鹿した。 5日に大学改革がらみの学内会議があるためだ。 吹けば飛ぶような小規模校だからこそ 必死で存在価値をアピールしなければならない。 それをやんなきゃ生き残れない,と 半泣きで取り組むべき改革なのである。 設置者(県知事)の靴の底をなめてでも 命乞いをしなきゃならぬ局面が間近に迫る。 てなことを感じている人はごく少数で 会議の雰囲気はあいかわらず微温的。 そして,じつはこの安楽死路線に乗る方が正しいのかもしれん。 |
◆二酸化炭素 鉄筋アパートの部屋の狭さも良し悪しだ。 灯油ストーブの効きが良い。 しかも,すきま風も入ってこない。 てことは炭酸ガス中毒と背中合わせの暖かさ。 ほんわか気分でうたた寝すると危ないぞ。 |
◆自己開示 仲正昌樹先生は1963年生まれながら,すでに著書多数。 彼が語り下ろした『ネット時代の反論術』(2006)によれば ブログへの書き込みは「下品な行為」だそうだ。 大学教授が自分のブログにエッセイや論考を書き込むのも 「昔の知識人の感覚」からすると「ものすごく下品」だという。 たしかに,そうかもしれない。 問われもせずに自分を語るのは「ゆるみ」の極み。 どうもすいませんね。 |
◆粛然 近所の銭湯「みょうばん温泉」で懐メロを聞く。 歌は番台のラジオから流れてくる。 「花摘む野辺に陽は落ちて〜」というやつ。 妙にじ〜んと来るのは高杉一郎の本を読んだからだ。 高杉が自らのシベリヤ抑留と帰還後を回想した著作 『征きて還りし兵の記憶』(2002)は読者を厳粛な気分にさせる。 ぼくもまじめな気分のまま銭湯に行き 脱衣所のベンチで懐メロを首うなだれて聴く。 |
◆最高級機の Mac Pro 新しいデスクトップPCが研究室に運び込まれてきた。 わくわくしながら箱から出してセットする。 ところが,インターネットにつながらない。 無線LANのカードが装着されていなかったのだ。 マックの下位機種には最初からついているものなので 最上位の Mac Pro なら当然ついてるはず,だった。 あわてて仕様書を読むと,あちゃ〜,オプションと書いてある。 カードの後付けの仕方をアップルの本部に問い合わせる。 Mac Pro への装着は自分じゃできないんだそうだ。 カードも一般に販売されてないし,装着法も特殊。 しかも,その作業をしてくれる店は鹿児島にはない。 福岡の「クイックガレージ」という専門店に頼むしかない。 |
◆乱雑 校費予算の削減以前,研究室は業者が毎日清掃してくれた。 以後は,教員がそれぞれ自分で掃除しなければならない。 いきおい,ぼくの部屋は紙類のゴミであふれる。 床をはう電気コードなどは隠れて見えない。 コーヒーメーカーを3台ダメにしたのはそのせいだ。 テーブルから落としてサーバーのガラスを割る。 サーバーがステンレス製のを買ったのでもう大丈夫。 って,おい,ちゃんと掃除をせんかい。 |
◆未刊の訳書 法政大学出版局から年賀状を兼ねたお知らせが届く。 ぼくが2年半も前に訳し終えた本についての報告だ。 レイモン・アロン『マルクスのマルクス主義』 3人による共訳だが,いま訳語の統一をしているんだとか。 ぼくは他の訳者と面識がなく(同例は過去にも2度) 担当部分を済ませた後は,すべて人まかせ。 最近ぼくには業績がないので,出版されればありがたい。 |
◆島の美俗 沖永良部の「一重一瓶」の風習をまねて宴会を開く。 めいめいが酒肴(お重と酒瓶)を持ち寄る集いだ。 この一年,職場で3度,ぼくが呼びかけて開いた。 そんなことをおもしろがる人は限られているようで なんだか毎度,顔ぶれが同じだぞ。 と,グチりかけたら,島出身の同僚に諭された。 一重一瓶は出入り自由,融通無碍の空間。 人の多さをめでたがらず,少なくても嘆かない。 |
◆讒謗(ざんぼう) どこかの書評でほめられていた『目白雑録2』を読む。 金井美恵子の悪口エッセイ。(朝日新聞社,2006) 人を実名で批判するのがこの本の「売り」だ。 毒づきの芸を期待したが,ブログレベルの内容だった。 ま,売文稼業の辛さも書かれていたので許す。 ◆納豆トースト さほど短時間ではできず,しかも,さほどおいしくもない。 |
◆歩哨 sentinel フランスのトロツキスト,ベンサイド(パリ第8大学)は "Walter Benjamin" (1990) でベンヤミンを夜明け前の歩哨に見立てた。 日本のトロツキスト,佐々木力(東大)の近著を読んで ふたたびそのことを思い出したよ。 『21世紀のマルクス主義』(ちくま,2006)に聖書からの引用がある。 「見張りの者よ,今は夜の何どきか このイザヤ書21章はあのマックス・ウェーバーの 斥候(ものみ)よ,夜はなお長きや。 |
◆のんびり 本屋で『アナキズム』という雑誌を見かけ購入した。 2006年11月に発行された第8号である。 読んでおもしろかったのは「3バカの対談」。 小さな活字だし,かなり長い対談だが,読ませる。 んで,対談日は2005年12月と,昔すぎるんでまた笑った。 「原稿をまとめるのに手間取った」からだそうだ。 |
◆絶対音感 テレビで古賀稔彦が自分の柔道人生を語っていた。 中学生のときに映画「ロッキー」を観たといい ロッキーのテーマを口ずさんでみせる。 そこへサントラ音楽が後から重なるわけだが 音程がきちんと合ってたので少ししびれたよ。 音響の技術で調整したのかもしれないが,それでもね。 |
◆サポートセンター 新しいデスクトップPC(Mac Pro)の調子が悪い。 外部スピーカーへの出力ポートに問題があるし 起動時には勝手に変なソフトが立ち上がる。 んで,アップルの相談窓口に電話した。 まず,マシンが自動的に Adobe製品をダウンロードしようとする問題。 これはぼくが一度ダウンロードに失敗したのを 機械がその後も勝手に再チャレンジしちゃうのである。 相談窓口の女性は親切にも,長い時間つきあってくれた。 [ただし,そのときは解決せず,後に自力で成功。 |
◆ Hit and Away 2年生のゼミの最終日は雑談会。 男と別れたばかりという学生がいた。 男から「君とはいい友だちでいたい」と言われたんだと。 「その前日にも《やった》くせに,何よ」と学生は怒る。 う〜む,みうらじゅんの名著『やりにげ』を思い出す。 |
![]() 朝,台所の床に直径 30cm の水たまりができていた。 水は天井から落ちてきたような感じで 飛び散った水滴が直径 60cm ほどの外輪を作る。 見上げると,たしかに蛍光灯の笠に水滴がぶら下がる。 ![]() 水はどこから来たのだろう? 上階の部屋に住民はいない。 |
◆習い性 鹿大での入試業務のあと,駅ビルに行く。 ちょっと「おしゃれな」ものでも食べようと考えた。 地下街で行列を見かけたのでとりあえず並ぶ。 お弁当の半額セールだった。 前にいたオバサンが3個買ったのにつられ,2個買う。 家に帰って,お茶もなしにガシガシ食べた。 |
◆五十肩? 肩こりとは無縁だったのに,右肩が少し痛い。 夜,寝返りをうつたびに痛みが激しくなる。 ついには寝返りもうてなくなる。(フリーズ状態) 父を悩ませた,あの神経痛を受け継いだのか? それとも,これが噂の五十肩? 時間をかけて,そろそろとベッドから起きる。 立てば痛みはやわらぎ,両手もあげられる。 対処法をネットで調べても,該当する病名が見当たらぬ。 [後記:痛みは1日で消えました。原因は不明のまま] |
◆孝行 子どものころ,頼まれて父や母の肩をもんだ。 それで親孝行をしている気分になれた。 ぼくは自分の子どもに肩もみなどを頼んだことがない。 あれれ,親孝行のチャンスを子どもから奪っていたのか? 奥さんにその話をしたら「大丈夫よ」という。 ぼくは子どもたちの頼みに嬉々として応えるので 子どもたちはなるべく父親に頼みごとを言って それで父親を喜ばせてあげてるんだと。 う〜む,なんだか,すっかり読まれている。 |
◆管理職 人に仕事を頼むのが不得手で,人を動かせない。 人に頼むより自分でやった方が早いし,楽だ。 とても組織のリーダーになれる器じゃないのに 来年度(1年かぎりだが)ふたたび学科長をつとめる。 いまの学科長が転出するんで,急場のしのぎでそうなった。 |
◆講義ノート というかネタ帳みたいなのを作っている。 ネタはパソコンに仕込んで,そのつどプリントする。 そのプリンターがきちんと動かなくなった。 とうとう講義に間に合わず,手ぶらで行く。 案の定,かなり早めにネタが尽きて講義終了。 そもそも脳内の引き出しが空疎なのがいけない。 |
◆咀嚼 女性向けの雑誌でダイエット記事を読む。 秘訣のひとつは,ガツガツとかき食らわないことらしい。 口の中に食べ物があるうちは別のものに箸をつけるな! うむ,実践してみると,たしかにペースが落ちる。 と,一度は納得したが,あまりにまだるっこいので ほどなくいつものペースに戻る。 この早食いが,ぼくの一番「年齢にふさわしくない」部分。 |
◆だいやめ 鹿児島の飲み屋の看板でよく見かける言葉だ。 だい=だれ=疲れ,やめ=止め で,「だいやめ」は「疲れ発散」を意味する。 だいやめセット1500円で,料理数皿と2時間飲み放題。 同僚と連れだって,安サラリーマンっぽさを味わう。 |
◆円グラフ 学会の年報をパソコンで編集している。 今度の号は表やグラフが多いので弱っちゃう。 しかも,できあいのグラフのコピーを郵送してきた人もいる。 そのコピーも小汚く,そのままでは使えない。 この人は非会員だし,寄稿をお願いしたので文句も言えない。 こちらでグラフを一から作り直すしかない。 |
◆レシピ 大玉のキャベツを1個,手に入れた。 調理法をウェブで検索する。 缶詰のトマト,鶏肉などとともに,圧力鍋で煮る。 これが,じつに,一人笑いしちゃうほどおいしい。 |
◆楽勝 Web内をうろついて「みんなのキャンパス」に出会う。 あちこちの大学の授業評価ページである。 ぼくの授業についても,いくつかのコメントあり。 以下はその一つ。(日付は2006年5月5日) うちの学校一変な先生だと思います。 |
◆通学バス 鹿児島中央駅の「裏口」の近くに住んでいる。 その「裏口」にもバスの発着所がある。 県立や私立の高校が終点だから,ま,通学バスだね。 うちの学校近くの高校に行くバスもあるが 土日は走らず,朝の便は8時4分が最終だ。 たまに乗ろうと思っても,なかなか間に合わない。 4.5キロの道のり,え〜い,歩いちゃおうかな,と思ったりする。 |
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