つぶやき |
![]() このごろ,ときどき左手の指先が切れる。 それはきまって台所で食器を洗った後なので スポンジに含まれる金属片のせいだろうと思った。 ところが,これがヒビ・アカギレなるものだと知る。 かねてより名前だけは聞いていたが それが我が身に生じるとは! |
◆東京蕎麦 西の郊外(松元町)にある温泉に行こうと思い立つ。 その近所には,ちょっと評判の蕎麦屋もある。 店の名前「東京蕎麦・多久馬」は恥ずかしいが 関東風の味を楽しんでもみたかった。 評判どおり,田舎にしてはおしゃれな店。 しかし,味はやはり鹿児島風に甘ったるい。 悪いことは重なるもんで,財布にキャッシュカードがなく そばの代金8百円を払えば,もう風呂代もない。 風呂には入れず,30分の道のりをむなしく引き返す。 |
◆ご高説 うちでは教員どうし,ろくに挨拶もしない。 せめて黙礼ぐらいは交わすだろう,ふつう。 新任の若手の方がきちんと挨拶しあってるぞ。 いい年こいた教員が,世間知を欠いたまま 教養教育の重要性を語る,その奇妙さ。 |
◆お前が言うな うちの学校の「将来構想委員会」の一員である。 末席に座っているだけでいいのに 回りのそうした期待を裏切って発言したりする。 しかも,自分としては重要発言をしているつもり。 みんなが気づかぬ大事な点を言っているつもり。 つまり「ご高説を垂れていた」のだ。 冷たい空気の意味を悟ったのは,二晩ほど経ってから。 |
◆プロバイダ 娘が「メールが使えない」とPCの不具合を訴える。 調べてみると,今月1日よりメールの認証方法が変わっていた。 おまけにプロバイダの経営母体も変わっている。 その昔,最初に契約したときはATTだった。 それが途中から SpinNet に変わり,今はソフトバンク。 メールのアドレス(***@att)は同じままなので 何も気づかずにいたが,背後じゃ大きな変化があったのね。 [ATTは海外ローミングの安さが売り。120分/月まで無料。 |
![]() テレビを見ながら朝食,というのが最近の習慣だ。 いま住んでる団地の部屋は狭いので ベッドと食卓とテレビが同じ部屋にある。 すべてが一部屋で済むのが便利なところ。 それにしても,ワイドショーはどの局も暑苦しいね,朝から。 |
◆老いのモデル このごろちょっといい映画を2本観た。 "Little Miss Sunshine"(2006,US) "The World's Fastest Indian"(2005,NZ) どちらからも「正しい」老いの姿が学べる。 自分の気持ちをストレートに出せば 下品にも見られ,うざったくも思われる。 が,それでいいのだ,という映画である。 よ〜し,ぼくもますます顰蹙を買うぞ〜。 と,胸を張りながら深夜の道を歩く。 |
◆異国趣味の変化 フィリピンやベトナムなどのトヨタ工場について 現地調査した学生たちの報告を聞く。 まだ見ぬアジアの国々に,ぼくも行ってみたいと思う。 同じ日に,米映画「マリー・アントワネット」を観たが フランスには特別行きたいという感情はわかず。 |
◆韜晦(とうかい)でもなく 卒業をひかえたゼミ生とのお食事会は豚しゃぶ。 2時間,食べ放題なので,みな必死でパクつく。 とぎれとぎれに会話もするのだが そもそもぼくの話をきちんと聞く者はいない。 対面に座った学生のみ「お愛想」で質問してくれた。 「先生も研究とかするんですか?」 「先生はフランス語をしゃべれるんですか?」 いずれの質問にも否定形で答えた。 それで学生が納得したのもさびしいが 答がじっさい正解に近いのもさびしい。 顔には出さず,心で泣いた。 |
◆スキルの伝達 日本の場合,スポーツ指導に「コーチ学がない」という。 あるのは「体験談を中心としたコーチ術」だけだそうだ。 基礎トレーニングから試合の戦術まで 一貫して体系化された指導方法がない。 あれれ,これはぼくがやってる「教育」の姿じゃないか。 世の中を「おもしろく眺める」こと そういう「ものの見方」を教えたいのに それがいままで成功しなかった原因はこれだね。 |
◆無自覚的セクハラ 授業評価アンケートの答のなかに,気になるものがある。 今年の分にも「下ネタはやめてほしい」というのがある。 数年前にも「例え話がエロすぎる」と書かれた。 夜間部のゼミ生たちと飲む機会があったので,質問してみた。 どういう話がエロいのか? (ぼくには自覚がない) ゼミの学生はこう教えてくれた。 「先生は生殖とかセックスとか,平気でいうから」だと。 一方に,自分の性体験をあけすけに語る学生もいる。 →(2004年5月26日のつぶやき:「愛の新世界」) 他方には,「セックス」と聞いただけで硬直する学生もいる。 |
◆善意 店主は善良そうだが客の入らぬラーメン屋に行く。 店主の動きや段取りの悪さをガマンする。 時間がかかってもイライラしてはいけない。 障害者とおつきあいするのと同じ要領? なんて風に考える時点で「善意の人」失格。 ほんとうに優しい人間ならそもそも急がない。 ゆったりとした時間の流れに自らもたゆたう。 これがむずかしい。 |
◆ショコラ NHKでチョコレート特集の番組を観た。 チョコレートのおいしさをフランス人が語る。 カカオ入りの肉料理を食べたオヤジは ちょっと下品に笑って"Orgasmique"という。 字幕には「天にも昇るような気分」と出る。 芸術関係者のシャンペン・パーティーは チョコレートだけがおつまみである。 出席者のひとりがチョコの効用を弁ずる。 「恋愛と同じ幸福感・高揚感が得られる」んだと。 ん〜,何だか説得されて,食べたくなったよ。 冷蔵庫にしまっておいた板チョコをしみじみと食す。 |
◆遠隔指導 家族宅の無線LANが不調だという。 奥さんと娘が困っている。 電話で解決策(と思われるもの)を伝えるが さっぱりラチがあかない。 奥さんはその昔SONYのショールームで働いていたので 電気製品の扱いが不得手ではない。 にもかかわらず問題が解決しないのは 原因がより深いところにあるのかもしれぬ。 ぼくは遠くでヤキモキするばかり。 [後記:奥さんが自力で解決したとのこと。さすがだね。] |
◆インドはちょっと 異文化紹介マンガをいくつか持っている。 高橋由佳利『トルコで私も考えた』1〜3(集英社) 小越なつえ『それいけ!パキスタン通い妻』(小学館) 流水りんこ『インドな日々』1〜3(朝日ソノラマ) トルコには新しい興味をかきたてられたし パキスタンはインドネシアと類似点が多いとわかった。 しかし,インドは不潔・不衛生のきわみで,引くな〜。 さすがのぼくでもちょっとね。 |
◆ウェイト いかん,胴回りがタプタプしてきた。 先週から暴食が続いたからな〜。 豚しゃぶ食べ放題が2回。 そして,ご飯類は食べ放題のランチが1回。 さらに,普通の飲み会1回,フレンチ1回。 昔は食べても食べても太らなかったのに このごろは,食べた分だけ体重が増える。 |
◆地域情報化 丸田一『ウェブが創る新しい郷土』(講談社新書,2007)は いろいろなヒントを与えてくれる良い本だ。 読みづらいし具体例もインパクト不足なのが良い。 たとえ読んでもインスパイアされる人は少なかろう。 だから,地域活性化のヒントをひそかに我がものにできる。 |
◆胃痛 上京の便を待って鹿児島空港で昼食をとる。 そのとき胃のあたりがチクチク痛んだ。 この手の痛みを覚えるはすごく久しぶり。 ストレスともほとんど無縁に暮らしているので かえって心配になる。 |
◆老犬 わが家の犬もかなりヨボヨボになってきた。 散歩中,よその犬と出会っても,もう吠えたりしない。 その老成ぶり,その穏やかさが悲しい。 |
◆韓食 バーサンをデイケアに送り出せば,家には誰もいない。 冷蔵庫に自家製のキムチがあるけど ほかにめぼしい食材はない。 冷やご飯だけはたっぷり残っている。 はた,と閃いて,レトルトを買いに走る。 ソルロンタンをご飯にかけてガシガシ食べた。 |
◆グループワーク 4月から1年間,学科長をつとめねばならない。 学科から,談論風発の趣が消え失せて久しく 教育の理念を語り合うなんて,もはや至難の業だ。 逆に,ルーティンワークをこなしていれば文句は出ない。 これは楽なようで実はむずかしい。 そつなくこなす,ってのが個人的には難行。 |
◆おねだり うちの奥さんは2年前から花粉症で悩む。 奥さんは同僚から空気清浄機が効くと聞き どうしても買いたいとねだる。 こうしてまたひとつ怪しい機械が家の中に増える。 |
◆彫り物 鹿児島にもどり,どしゃ降りの雨の中,銭湯に行く。 りっぱな入れ墨の若者と出会う。 こいつが年取ったらどうなるんだろう。 「母の名はおやじの腕にしなびて居」 なんて古川柳を思い出す。 |
◆仰げば尊し 近々転出する同僚が送別会で語った。 卒業生にいかに慕われているか,という話だ。 う〜む,それが教育の成果ならぼくは零点。 |
◆風呂場の怪 浴槽の水は抜いているのに,底はいつも濡れている。 ぼくはもっぱら銭湯に通い,内湯は使わない。 水道の蛇口はきちんと閉まってる。 天井から水が落ちてくるのでもない。 この家は,ときどき廊下にも水たまりができる。 これも原因不明だ。 |
◆未体験ゾーン 来月末,大阪に行くついでに「吉本」を楽しみたい。 2年前,なんば花月に行ったが当日券はなかった。 かなり早くから予約しないと買えないらしい。 今度は1ヶ月前からのネット予約で確保。 花月のサイトではダメだったが チケットぴあのサイトでなんとか買えた。 出演者はザ・ぼんちとかコメディーNo.1などだから 老人の団体客で席がいっぱいになるのかも。 |
◆ Calling それはお前の仕事ではない,という声が 夜,頭の中に響いた。 「それ」とは商店街活性化やコミュニティビジネスをさす。 ここ数年,ゼミのテーマにまでして楽しんできたし 田舎の大学にふさわしい取り組みだとも思ってきた。 しかし,それはぼくでなきゃできない仕事ではない。 また,自分にとっての楽しさも逓減傾向にある。 もともと世間からの要請もないので,潮時かな。 |
◆着地姿勢 昔の研究仲間(山崎耕一君)から本が送られてきた。 『啓蒙運動とフランス革命』(刀水書房,2007) 山崎君はしばらく武蔵大学で働き,一橋大に戻った。 「業績を形あるものにまとめなければ」という雰囲気が いまの一橋大にはあるのだという。 彼が師事した古賀英三郎先生,津田内匠先生は いずれもあまり「形」を残していないので 昔とは空気そのものが大きく変わったようだ。 |
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