2010年
 つぶやき

3/1
◆室内清掃
 帰国したら,また引越作業の続きが待ってる。
 退居前に部屋をきれいにしなければならない。
 4年前および 17年前の引越は掃除など不要だった。
 前回の引越は建物解体のためで,前々回は大洪水だったからね。
 今回は自分で「志願」しての引越ゆえ,やむなく
 一人で せっせとトイレや台所の掃除に励む。

3/2
◆転居して
 とにもかくにもベッドを組み立てる。
 17年前,無印良品で買ったインドネシア産の木製ベッド。
 軽くて丈夫,きしみ音もせず,寝やすいんだな,これが。
 ここは一応まちなかだが,きわめて静か。
 なにしろ,隣は市役所,前は裁判所だからね。

3/3
◆退居検査
 前の部屋の「汚れ度」を県の担当職員が検査に来る。
 それに備え,6時に起床して駆けつけ,最後の掃除。
 しかし,自分でがんばった部分は,検査の対象ではなかった。
 検査されたのはもっぱら畳と襖(ふすま)。
 ぼくの前の住民がつくった「破れ」などを見とがめられ
 襖3枚と畳10畳半の張り替えを命じられる。

3/4
◆役割演技 Role Playing
 1日と3日,学内での「重要」会議に欠席した。
 時間の覚え違いのせいである。
 が,言い訳なんかしない。
 むしろ「あいつはいい加減な男」という役割期待に
 きちんと応えてると自負する。

3/5
◆在宅勤務
 こんどの住まいには駐車場がないので通勤に車は使えない。
 だから雨の日はバス,晴れたら自転車で行こう。
 というか,用事がなければもう学校へは行かない。
 かつては休日を含め,毎日,学校で過ごした。
 しかも,深夜まで研究室にいるのが常だった。
 そういう「栄誉」は若い同僚に譲る。
 静かに Fade Out していこう。

3/6
◆ カットハウス
 「床屋で頭を刈った」を英語で言うと……
 I was cut my head by barbarian.
 これは学生時代に聞いたジョークである。
 さて,行きつけのバーサン床屋は2月末に閉店していた。
 しかたなく行き当たりばったりに若者向けの店に入る。
 日本でも外国でも,初めての床屋は緊張を強いるね。

3/7
◆ 朝食セット
 名古屋の喫茶店ではメニューを競い合ってると聞く。
 しかし,鹿児島の人々はそもそも朝から喫茶店にたむろしたりしない。
 だから「モーニング」の文化も育たなかった。
 朝,市役所の周辺をうろついて,つまんないなと思う。
 せっかく街中に住んでるのに,このさびしさは何だ?

3/8
◆ Old Parr
 仁川空港の免税店で買ったウィスキーを飲んでる。
 学生時代はアルコールがまるでダメだったのに
 いまではこうやって「たしなめる」までに。
 バーとかに一人で行けるようになれば本物だが
 雰囲気を味わえるほどの大人にはなりきれてない。

3/9
◆ Workshop
 旧鹿児島三越の跡地利用を議論する会に出る。
 若者が多くて,どのテーブルも議論が盛り上がってた。
 ぼくの隣には同年齢の(つまり高齢の)病院勤務医が座る。
 つまり,そのへんだけがやや異様。
 また,この医者はブレーンストーミングが不得意みたいで
 他人の意見につっこみを入れるばかり。
 彼の「上から目線」はセンセーと呼ばれる職業柄か?

3/10
◆3DK
 住まいはこれまで3Kだったから「D」の分だけ広くなった。
 これまでベッドの横にあったテーブルを「D」に移す。
 したがって,これまでは1部屋ですべて済ませていたが
 いまでは2部屋を使って暮らしている。
 あ,残りの2部屋はあいかわらず物置状態。

3/11
◆畳替え
 先月まで住んでた公舎の畳と襖を張り替えた。
 畳1枚4千円ほどで,それが10畳半だから,けっこうな額だ。
 夕方,管理人に部屋の鍵を返し,これで完全に退居した。
 隣人は留守だったんで手土産をドアノブにかけておく。

3/12
◆カメラ
 旅に出るのにデジカメを忘れた。
 かつては逆に,カメラなどに頼らぬ旅を心がけてきた。
 記憶に残ったもののみが旅の遺産,という方針。
 カメラを持つと,フレームに収まる図柄に意識が向かう。
 光景は目に焼き付けるべきだ,と考えたのである。
 ところが,今ふりかえるとほとんど何も記憶に残ってない。
 そこで,最近は「手がかり」としての画像を写すようにしてるんだが。

3/13
◆佐世保
 もちろんお約束の佐世保バーガーも食べました。
 ちょっとおもしろいのは佐世保ラーメン。
 博多ラーメンと長崎チャンポンを合体させたものらしい。
 お味? それはまあ,それなり。

3/14
◆旅から旅へ
 九州のあちこちへ出張ってます。
 行きつ戻りつの旅ゆえ,移動の時間がけっこうかかる。
 昔だったら隣の客と会話したりするんだろうな。
 しかし,じつは(案外というべきか)ぼくは昔からそれが不得意。

3/15
◆日田
 お約束の日田やきそばを食べた。
 もやしがたっぷりというのが売りだ。
 中身には驚かないが,店に行列ができるのに驚いた。
 また,昔の街並み(豆田町)に観光客があふれるのに感心した。

3/16
◆プチ同窓会
 旅に出たついでに高校時代の友人と会う。
 ジーサン3人,夜遅くまで酒を飲んで騒ぐ。
 互いに相手をバカ呼ばわりして楽しむ。

3/17
◆ Cross Bike
 アパート(マンションというべきか)の1階は商店で
 店先には自転車を置くスペースがない。
 だから5階まで持って上がる。
 エレベータに,自転車を垂直にして乗せる。
 軽い自転車なのでできるわざである。

3/18
◆自虐趣味?
 いまごろ気づいたが,この部屋はまったく陽が当たらぬ。
 すぐ隣(南側)に高いビルがあるせいだ。
 太陽ばかりでなく眺望もさえぎられている。
 それでいて,最上階だから、夏は暑かろう。
 しかし,こういう環境,けっこう好き。

3/19
◆偉そうに
 卒業式の日,諸先生が卒業生に話を垂れてる。
 卒業後の「心がまえ」を長々と語ったりする。
 人生の教訓を親切に説き聞かせてるつもりか。
 ぼくにはあれができないな,と苦笑をかみ殺す。
 が,ふと,先月のソウル旅行での所業を思い出す。
 自分としては親切のつもりで学生を「引き回し」かけた。
 相手の迷惑に気づかぬ点ではぼくも負けてない。

3/20
◆ご活躍
 学会のメーリングリストに登録している。
 それで昔の知り合いの働きぶりがよくわかる。
 海外から研究者を招いてワークショップを催す者。
 また「その時期はオランダ、ドイツにいるので欠席」と返事する者。
 なんだかみんな元気だね。

3/21
◆『ドイツ・イデオロギー』
 マルクス研究者の会というのが鹿児島大学で開かれた。
 たまたまこれもメーリングリストで知り,傍聴に行く。
 旧知の平子友長さん(一橋大)が報告者だったからね。
 マルクスの手稿をめぐる物語。
 もともと理論の空中戦を得意とする平子さんが
 資料と格闘する地上戦をやっているのがおもしろい。
 そして,それをいかにも楽しげにやっている。
 研究の楽しさを聴衆に伝える力もさすがだ。

3/22
◆リコール
 トヨタ・プリウスの話ではない。
 5年前(2005年)に生産中止したスズキ・ツインも,だ。
 排気管を丸ごと取り替えるらしい。
 んで,販売店に持って行く。
 その作業はすぐ済んだが,関係ないところが壊れた。
 車の後部のハッチバックの取っ手が取れた。
 販売店のオヤジが平身低頭して謝る。
 ぼくはいま車を使う用事がないので大丈夫,と答えた。
 車を預けて、徒歩で帰る。

3/23
◆文化行事
 コミュニティ活性化のためのイベントを企画すると
 かならず東京あたりから偉い人を呼ぼうなんて話になる。
 それより田舎者同士でグダグダ語り合う会はどう?
 と提案しても聞く者がいない。
 最近のぼくは聞かぬ人を責めず自分の説得力不足を嘆く(大人)。
 だから口をつぐんで,準備されたお弁当を見つめるのみ。

3/24
◆紋切り型
 落語の「子ほめ」や「胡椒の悔やみ」じゃないが
 ちゃんとした挨拶ができてこその大人だ。
 また,そういう挨拶をだまって聞くのも大人の証拠。
 職場の送別会でのスピーチ。
 「別れを惜しむように外は雨……」だと。

3/25
◆アドリブ
 入試のような重要イベントではきちんと口上を述べねばならない。
 渡されたマニュアルに沿って実行しようと思う。
 自分で勝手にやると叱られそうだからね。
 と,そこに書かれてない状況が生じた。
 どうしましょう,とペアを組んだ同僚に相談したら
 その若手教員から激しく叱責された。
 説明があった会議に欠席したことを難詰される。
 身を縮めて聞けば,要は当意即妙にやれ,という落ち。

3/26
◆民間療法
 寒気がするので,体温をはかれば38度超。
 こんなとき入浴してもよいのだろうか?
 熱がさらに上昇するかもしれん。
 いや,暖かくして寝るのは悪くない……
 えい,考えるのも面倒だ。
 熱いお湯に首までつかる。

3/27
◆物干し竿
 快晴なので思い立って布団を干す。
 ベランダには陽は当たらぬが,屋上なら大丈夫。
 物干場のようなスペースもある。
 たぶん家主のものと思われる竿を拝借して干す。
 昼過ぎ,取り込みに行けば,コンクリート床に落ちてた。
 強風のせいである。

3/28
◆柑橘類
 サワーポメロとかスイートスプリングとか
 名前も知らぬミカンが4個百円で売られてた。
 安さにつられて買えば,それぞれけっこう美味。
 ガシガシ食べて,しみじみとする貧乏人。

3/29
◆混浴
 霧島の山奥にある有名な秘湯(形容矛盾)新燃荘に行く。
 白濁した湯だが,女性はバスタオルを巻いて入る。
 福岡から来たというバーサン3人は恥じらう。
 彼女らを引率してきたジーサンはやけに明るい。

3/30
◆尻切れ
 山田太一のテレビドラマ「遠まわりの雨」を観る。
 先日放送されたのを録画しておいた。
 ところが,野球中継延長のため時間がズレてる。
 観られなかったクライマックスの部分は想像力でカバー。

3/31
◆盲導犬
 JR中央線のなかで実物を初めて見た。
 鹿児島では見たことないな。
 犬をつれたオバサンの声も大きい。
 ぼくは職場が鹿児島県立盲学校の隣だが
 あそこは生徒も先生もみんな,ものしずかだ。
 これも地域差なんだろうか。

過去の記事
2010年-

Back to Home