2010年
 つぶやき

5/1
◆寝坊
 昼近くまで眠ったのは家族の家だからではない。
 枕が変わるとよく眠れる人間だからある。
 外国のホテルでもホームステイ先でもよく眠れる。
 逆に,鹿児島だとつい早起きしちゃう。
 だもんで,学校では昼間うたた寝するのが習慣。

5/2
◆料理ブログ
 知人の女性(大学教員)のブログを楽しんできた。
 美味そうな手料理の画像。レシピもわかりやすい。
 ところが,今年に入って更新が途絶えた。
 そして,先月末,ブログそのものが消えた。
 意図的な抹消のようなので「何か」があったな。
 たぶん離婚だな(と勝手に推理する)。
 愛の悲しみはいくつになっても痛い(と勝手に同情する)。

5/3
◆キヨシロー忌
 忌野清志郎の一周忌の催事が国立駅前で開かれた。
 昔からの知り合いだという商店主が催した。
 オヤジが撮った写真を並べて見せる小さなイベントだ。
 キヨシローが無名時代に遊び回った場所を
 イラストで紹介する「きよしくんマップ」も配られた。
 五百部限定という情報をネットで得ていたので
 ぼくは開始時刻30分前から並んだよ。
 前後左右,中高年の女性が多いので,少し恥ずい。

5/4
◆渋谷のミニシアター
 家族はめいめい遊びに出かけ,家には誰もいない。
 負けてはならじ,ぼくも渋谷へ遊びに行く。
 映画館をハシゴして韓国映画ばかり観る。
 脱北を描く「クロッシング」をユーロスペースで
 暴力の悲しみを描く「息もできない」をライズXで。
 いずれも評判の作品だが,鹿児島には来そうにない映画。

5/5
◆左脇腹痛
 タンスの引き出しを開けたときから痛い。
 筋肉痛かと思うが,ちょっとしつこい。
 靴下を履くとき苦労する。
 検索すると,脾臓ガンとか恐ろしい病名が並ぶ。

5/6
◆ラバーソール
 ウォーキングシューズのゴム底が取れた。
 もともと買い換えるつもりでいた古い靴だ。
 鹿児島に帰る途中,JR中央線のなかで取れ始める。
 東京駅など乗り換えのときは すり足で歩く。
 脚の悪い人のふりをしたわけだ。
 が,羽田でとうとう取れちゃった。
 案外支障も覚えず,そのまま帰鹿する。

5/7
◆シモネタ
 3年ほど前の卒業生2名にメールで呼び出される。
 夜の授業を済ませてから飲みに行く。
 ま,お年頃だから恋愛の話とかが出る。
 相手の男が「ポリネシアン・セックス」を求めるのだそうだ。
 挿入したまま長時間じっとしている形らしい。
 いや,ぼくがそういう話を求めたわけじゃないよ。
 でも,そっち系の話をすると先生は喜ぶ,と
 元のゼミ生たちは信じているふしがある。

5/8
◆声が枯れる
 連休明けで,講義にも力が入ったみたい。
 (学生にとっては迷惑な話ですがね)
 昼と夜,2コマの授業でしゃべりまくり
 しかも、その後は卒業生との飲み会(これは先述)。
 一夜明けて学内での会議に臨めば,声が出ない。
 風邪ですか? と同情され,曖昧にうなずく。

5/9
◆ひきこもる
 うちのDKは目測で8畳ほど。(けっこう広いと思う)
 小さいテーブルと安物のイスがそれぞれ1脚。
 エアコンはないが,学校より居心地がいい。
 仕事するつもりでノートパソコンを開いていても
 近所の本屋(ジュンク堂)で買った文庫本を読むので忙しい。
 こうなったらイスも上等なのを新調しようかな。

5/10
◆臆面もない
 絵本作家の男によるトークショーを聞く。
 男を招いた絵本屋の主人はぼくと同郷だから
 いわば,にぎわい支援のために行ったのである。
 話はそれなりにおもしろかったよ。
 聴衆をあえて挑発するスタイル。
 悪くはないが,ご高説を垂れる姿はやや下品。

5/11
◆匂い
 春先に鼻のポリープ(鼻茸)を除去したおかげで
 だいぶん嗅覚が戻ってきた感じがする。
 家の近所の,どこかから漂ってきたドブ臭さ。
 いつも使っているシャンプーやリンスは
 ひどく安っぽい香りがすることにも気づいた。

5/12
◆勉強イス
 通販で,日曜の夜に注文したら火曜の朝 届いた。
 学校に出かける前だったが,さっそく自分で組み立てる。
 19800円だから,アーロンチェアとは比べものにならないけど
 座り心地は悪くないし,楽にうたた寝ができるぞ。

◆決めごと・決まりごと
 夜間部の1年生ゼミ,4回目のテーマです。
 決まりごとは守らねばならぬ,と思わせる仕掛け
 守らぬ者を責めたくなる心情について考える。


5/13
◆心はバンドゥン
 この夏,学生の海外研修の引率役をつとめる。
 行き先はインドネシアだ。
 ただ今年は時期がラマダン(断食月)と重なる。
 その期間中,何がどう行われるのか,興味はあるが
 引率者としては平穏な方がいいな。

5/14
◆ジュンク堂鹿児島店
 鹿児島市内のジュンク堂書店の2号店は
 南九州最大で,さすがに立派で気持ちよい。
 ところが客の数はきわめて少ない。
 すぐ近所に1号店もあるしね。
 大型書店は鹿児島でも街の本屋をすべて潰し
 そして自らもやがて撤退するだろう。
 鹿児島の中心地,天文館から本屋がなくなる日も近い。

5/15
◆テレビ会議
 県内大学のFD(授業改善)活動担当者の会議に出る。
 テレビ会議なのでモニターの前に座るだけ。
 うちの学校の機械は調子が悪く
 画像はぼやけ,音も割れるが,参加はできる。
 うちの場合,お付き合いしていることに意味がある。
 だから,発言はせず,体を揺すって存在のみアピール。

5/16
◆銭失い
 リクライニングしたらイスのヘッドレストが落ちた。
 合成樹脂で出来た軸がポキッと折れてる。
 う〜む,いかにも安物。
 商品が届いて4日以内だから交換可能だろう。
 といっても土日は店休日なので電話もできず。

5/17
◆隣組
 珍しく玄関のブザーが鳴る。
 開けると隣に住む大家のバーサンだ。
 手製の煮物をたっぷりいただいた。
 ありがたいが迷惑でもある。
 近所とのおつきあいを逃れてここに来たのだから。
 さらに,いただいた煮物がひどく不味い。
 バーサンの笑顔と料理の下手さの落差に驚く。

5/18
◆発情期?
 いまの住まいは騒音が聞こえないので気に入ってた。
 ところが、急にうるさくなった。
 夜中に,近所で猫が大声で鳴く。
 これまでの住まいなら,猫の居場所はすぐにわかる。
 だから,追い払うこともできた。
 しかし,ここの猫はビルの谷間に隠れている。
 そして,建物のすきまが拡声器の機能を果たす。
 もう,こちらが部屋の奥に逃げるしかない。

5/19
◆自家用車
 車は学校の駐車場(広いぞ)に置きっぱなし。
 車なしの生活にまったく困らない。
 車でしか行けない遠方に用事がない。
 観光気分なら,うちの近所の散歩で事足りる。
 が,かといって車を売り払う「勇気」もない。

5/20
◆初期不良
 壊れたイスの交換部品(背もたれ部分)が届く。
 通販が普及した時代なので対応も迅速だった。
 イスを組み立て直して,使い始めたが
 また壊れぬよう,リクライニングは恐る恐る。

5/21
◆忌避
 人からすごく嫌われたことは何度かあるけど
 人をすごく嫌いになったことは一度もない。
 だから,人を嫌いになる心理的メカニズムはよくわからない。
 ただ,気持ち悪いって感覚なら多少理解できる。
 高城剛も江尻から「きもい」と言われて捨てられた。
 うむ,それならわからなくもない。
 その感覚の不可逆性を高城も知ってるだけに辛かろう。

5/22
◆夢うつつ
 学科の会議が昼から夕方まで続く。
 ぼくはすでに引退モードに入っており終始無言。
 内職は許されぬので,居眠りして時間をつぶす。
 目をつぶると,だんだん現実との境がわからなくなる。
 これは夢かなと夢の中で思う。
 頭が惚けたら,のべつこんな感じなんだろうな。

5/23
◆ハグ
 フリーハグの看板をかかげる若者が鹿児島に来てたらしい。
 そう,ハグっていいよね。
 フランスだとハグして,ほっぺにチュー(bise)だ。
 日本でも定着すればいいのにな。
 街を歩いてたら,むかし学食にいたオバサンと出会う。
 あら、お懐かしい,という笑顔に
 思わずオバサンをハグしたくなったよ。
 これも心が弱ってる証拠?

5/24
◆じゃんけん大会
 「鹿児島の農の現状と未来」というシンポに行く。
 知り合いに来場を乞われたからだ。
 聴衆は20人ぐらい。
 ところが「おみやげ」に焼酎が10本も用意されていた。
 じゃんけんに勝ったらもらえる。
 ぼくは別に欲しくもないのに,じゃんけんに燃えた。
 最後の1本をゲットできてホクホク。(単純)

5/25
◆内風呂
 近くの銭湯は不潔だし、遠くへ行くには車がない。
 だからもう長いこと銭湯に行ってない。
 銭湯に通っているうち長風呂ができるようになったのに
 狭い浴室では能率良く体を洗って,はい,お終い。
 だから,また昔のように風呂嫌いっぽくなった。

5/26
◆ Contrex
 フランス産の水が恋しいわけではない。
 ただ何となく飲みやすいような気がする。
 水道水だと丼一杯を一気には飲めないのに
 これなら平気で飲めちゃうんだ。
 1.5L=150円の水を6本買い,リュックにかついで帰る。

5/27
◆まとめ買い
 先日,夜間部の基礎ゼミは「贅沢」がテーマだった。
 何を贅沢と思うかで,普段のビンボー度が測られる。
 つまり,ぼくの得意な領域だ。
 ある学生は,お菓子の「大人買い」を挙げた。
 ぼくは知らなかったが,この言葉はいまの広辞苑に載ってるらしい。
 2000年ごろから使われ始めたという。
 ぼくのアンテナはすでにその頃から感度が悪くなってる。

5/28
◆読んだ?
 授業の後,一学生が教壇に近づいてきた。
 「ニーチェを読みました」と自慢げに言う。
 少し話を聞くと,内容は理解してないようだ。
 しかし,ああ,これはぼくの姿だな,と思う。
 これまでたくさんの本を開き,文字面を眺めてきた。
 それで「本を読んだ」と称してきた。
 読書=偉いという価値体系の中で人生を過ごしてきた。

5/29
◆不敬
 今夏の「異文化体験」への参加学生を募る。
 そのためのプレゼンテーションを行った。
 ぼくはインドネシアのおもしろさをアピールする。
 夜間部で行ったとき,学生から声をかけられた。
 「センセー,プレゼン,けっこう上手ですね」
 何だ? その《上から目線》は。

5/30
◆客あしらい
 近所の乾物屋で目刺しを買う。
 もう5回目だから顔も覚えられちゃった。
 その客にむかって店のバーサンが言う。
 「おいしい?」
 はあ? 「そんなもの,よく食えるね」ってこと?
 どうせ言うなら「おいしいでしょ?」でしょ?

5/31
◆目障り
 ホームレスを支援している知り合いがいる。
 ぼくもその活動は理解しているつもりだ。
 社会のあり方としても「異物排除型」でなく
 「異物吸収型」の方が自分にとって居やすかろう。
 自分がその「異物」になる可能性だってあるしね。
 ところが,具体的な場面では別の気分になる。
 近所の公園の「名物」ジーサンがどうも不快だ。
 いなきゃいいのに,と思い
 そう思う自分の「度量の狭さ」がまた悲しい。

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