2010年
 つぶやき

9/1
◆哲学
 有名なマイケル・サンデルの授業のおかげで
 なんだかふたたび哲学が流行しそうな気配だ。
 週刊誌「東洋経済」8月中旬号も哲学特集。
 サラリーマンも最近は安直な解答を求めないらしい。
 う〜む,鹿児島で哲学カフェを開くなら今だね。
 じっさいには年末からでないと体を動かせないが
 そのころにはもう下火になってるだろう。

9/2
◆夕立
 自転車で学校に向かえば,途中ですごい土砂降り。
 ひとの家の軒先を借りて,やむのを待つ。
 場所は学校とアパートとの中間点。
 アパートの窓が開いてるので雨が降り込んでいるかもしれん。
 アパートに戻って,濡れた床をすぐに拭くべきか。
 面倒くさいから,そのまま放置しちゃうか。
 結論はもちろん後者。

9/3
◆ひえ〜っ
 アパートは海に近いので朝夕はいい風が吹く。
 ただ、風がやむと,さすがに蒸し暑い。
 よし,こうなれば水浴びだ。
 シャワーの水の冷たさに,一人大声で叫ぶ。

9/4
◆色に出でにけり
 大昔,ぼくが鹿児島に来て間もないころ
 「かわいい子いないか」という目つきで街を歩いたものだ。
 そのとき突然「先生!」と呼ばれて周章狼狽した。
 以後は,基本的に「すかして」街を歩いている。
 しかし,下品な心の根っこは変わらないので
 はた目には「ヒヒオヤジ」的正体がばれているかもしれない。

9/5
◆渡航前
 世界最大のムスリムの国,インドネシアに行くので
 という妙な理屈で、とんかつ定食を食べた。
 いま,あちらは断食月。
 昼間はレストランとかも閉まってるんだろうか?
 なにしろ,この時期にいくの初めてなもんで……。

9/6
◆ねんざ
 インチョン空港で足首をねんざした。
 ジャカルタにむかう機内で腫れがひどくなった。
 ジャカルタの空港ではもう歩けなくなる。
 同行者(教員・学生)は心配そうな顔をしてくれるが
 肩を貸しましょうか,とかの言葉はもらえず。
 地上係員がぼくを車イスに乗せてくれた。
 おかげで,入国審査などは最優先。
 空港の外まで押していってもらったよ。

9/7
◆ Halo-Halo Bandung
 ジャカルタで一泊して,バンドンに行く。
 いまは乾期のはずなのに,朝からすごい雨だ。
 ず〜っと降り続くから,これも異常気象か?
 さて,断食明けが近いバンドンはどこも大渋滞。
 日本でいえば正月前の国民大移動の期間らしい。

9/8
◆金銭感覚
 いま両替のレートは1円=105ルピア。
 簡単にいえば、ルピアの末尾の2つを消せば円に換算できる。
 マクドナルドでコーヒーが1万ルピアだから
 まあ,百円だけど,1万ルピアだと超高く感じる。
 メールの送受信をするためマクドナルドに行かねばならない。
 ちなみに泊まってるホテルではプリペイドカードを買わねばならない。
 2時間分で3万ルピアだぜ。

9/9
◆断食月(ラマダン)
 学生同士の交流を仕組んだのはいいが
 お昼をまたぐ形になったのはまずかった。
 つまり,こちらは昼飯,あちらは断食だもんね。
 KFCのハンバーガーが用意されてた。
 あちらの学生が「どうぞお食べ下さい」というので
 こちらは全員あわててそそくさと食べる。

9/10
◆安ホテル
 町のはずれで近所には店がない。
 部屋は狭く,机もイスもなく,ベッドのみ。
 ドアを開ければすぐにベッドだ。
 ラマダン明けの行事(Idur Fitri)で一晩中騒がしい。
 外は大雨。
 まさに泣きっ面に蜂。

9/11
◆バンドン徘徊
 当初の予定ではホテルで自分の仕事をするつもりだった。
 ところが,この安ホテルではとうてい不可能。
 しかたがないので,バスで町に出てマクドナルドに入る。
 休日ゆえ,ここもガキどもで超満員だぜ。
 静かにお勉強できるところはないのか?

9/12
◆平常心
 ここでも自分の仕事(宿題)をするには
 いま外国にいることをことさら意識しちゃいけない。
 と思う反面,せっかく外国にいるのに
 それじゃあ,もったいない,とも思う。

9/13
◆ティダ・アパ・アパ Tidak Apa Apa
 小さいことは気にしない,の意。
 バンドン市内を走るバス(というよりヴァン)に乗ると
 時間がゆっくり流れ,もう身を任せるしかない。
 客が少ないと客待ちのため長く停車する。
 走れば街中は大渋滞だ。

9/14
◆豪遊
 同行している教員と夕食をともにする。
 中華料理屋に入って,野菜スープとご飯を食べる。
 ちょっとハイクラスの店なので,これで約7百円。
 ふだんはフードコートで2百円前後のものを食べてるから
 相当に贅沢をした気分である。

9/15
◆ Paris van Java(ジャワのパリ)
 オランダ植民地時代のバンドンの愛称だ。
 その名前で新しいショッピングモールができていた。
 中のシネコン(9スクリーン)もちょっと豪華。
 そのうち三つで国産映画をやってる。
 イスも少しリクライニングができて楽ちん。(2万2千ルピア=220円)
 ぼくはタイ映画「Hello Stranger」を観た。
 若い男女が韓国旅行で出会い,恋に陥る話。
 字幕はインドネシア語と英語が並ぶ。
 タイで大評判の映画だというし,ここでも若い客が多かった。
 ただ,上映中にケータイを見る者も多く,その光がうざい。

9/16
◆豪華ホテル
 安宿から四つ星クラスのホテルに宿替えした。
 丘の上の高層建築の18階だから,眺めもよい。
 文字どおり地獄から天国へ移った気分。
 ただ,シャワー室のスライドドアは壊れている。
 たいして不便でもないので,クレームはつけぬ。

9/17
◆ Persib
 バンドンのプロ・サッカーチームの名である。
 プルシブと読むはずだが,ペルシブとも聞こえる。
 ここはけっこうサッカーが盛んなのである。
 ぼくも自分用の土産にTシャツを買った。
 わざわざ Villour という専門店まで行ったのが自慢。

9/18
◆ Farewell Party
 学生たちの研修最終日にお別れ会。
 ぼくはそれをデジカメで撮るのが仕事だ。
 スピーチはインドネシア語のできる同僚にまかせた。
 学生たちのホストファミリーから,ぼくにもお土産が渡された。
 シャツ,Tシャツ,座布団,テーブルクロス,コーヒー豆である。
 あまりの申しわけなさに,ひたすら恐縮する。

9/19
◆ジャカルタ観光
 昼過ぎにジャカルタについたが、幸運にも雨は降らず。
 お約束の2ヵ所,タマンミニと独立記念塔広場で遊ぶ。
 東南アジア最大のモスク(マスジッド・イスティクル)にも入る。
 異邦人,異教徒にやたら親切なので驚いた。

9/20
◆インドネシアのバイ菌
 左手の親指の爪の横が腫れている。
 木片か何かが刺さったのかもしれない。
 消毒のつもりで唾をつけ,バンドエイドを巻く。
 帰国したら痛みはなくなったが。まだ少し腫れてる。

9/21
◆旅から旅へ
 鹿児島のアパートは床中が火山灰でザラザラだ。
 足の裏がすぐ黒くなるので,掃除するしかない。
 掃除機はすぐ詰まるので,頻繁に中身を捨てねばならぬ。
 真夜中だけど,同時に洗濯もする。
 んで,一泊したら翌日はすぐに宮崎だ。

9/22
◆集中講義・初日
 朝8時40分から,90分×4回,やりましたよ。
 しかも,終了後は宮崎大学の教員2名とお食事会だ。
 もちろん,ここでもしゃべったので,声がかれた。
 夜,コンビニへのど飴を買いに出る。

9/23
◆疲労蓄積?
 集中講義2日目が終わり,下半身がだるい。
 歩くのが少ししんどい。
 薬屋に行けば,熱を測られ,37.7度だといわれる。
 薬を買って飲み,卵うどんを食べて寝る。

9/24
◆国民休日
 なのに朝から集中講義があるのだ。
 大学の事務は休みなので,体調が悪くても連絡がとれぬ。
 つまり,何が何でも行かねばならぬ。
 教室の鍵もぼくが預かってるしね。
 休日ゆえ,郊外の大学に行くバスは1時間に1本。
 バスに乗り遅れないよう朝から緊張。

9/25
◆朝食
 インドネシアから始まった旅も最終日だ。
 ホテルの朝食バイキングを腹一杯食べる毎日だった。
 鹿児島にもどれば,せいぜいバナナ1本となる。

9/26
◆出版社PR誌
 東京にいたときは書店にいけばもらえたが
 鹿児島では「もらえない」ので驚いた……赴任当時の話。
 駅ビルに紀伊國屋書店が入ってから事情が変わった。
 つまり,鹿児島も「普通」っぽくなったのである。
 今は郊外SC内にできたくまざわ書店でももらえる。
 ところが街中のジュンク堂書店ではもらえない。
 というか,『図書』と『UP』しか置いてない。(しかも月遅れ)
 関東系の書店と違って,関西系の書店はケチなのか?

9/27
◆ICI(アイシーアイ)
 毎日使っているデイパックがもうボロボロだ。
 インドネシアで買い換えたかったが,良いのが見つからず。
 んで,石井スポーツの Web店で良さげなのを見つける。
 石井スポーツは「信用」できる店だぜ。
 25年前に買ったリュックは今でも使ってる。
 (海外旅行のさいには必ずこれを使う)
 新大久保の店まで行って買ったリュックだ。
 そこで買ったワークブーツも長く愛用した。
 ぼくは登山はしないが,その方面で有名な店らしい。

9/28
◆マルクス
 NHK教育テレビで「資本論講座」が始まった。
 そういう時代になったのか,と思う。
 解説の的場明弘さん(神奈川大)もすっかり有名人だ。
 もともと前に出るのが好きなタイプだったので,よかったね。
 ただ,眼鏡の度がいちだんと強まってるのが印象的。

9/29
◆無反省
 俳優の古田新太がテレビで言ってた言葉:
 「謝っても,反省はするな」
 反省してる時間があったら,前に進め。
 この俳優,あまり好きじゃないが、この言葉はよい。
 「反省のない人生は幸せしかない」
 この言葉もすばらしい。

9/30
◆きちんと,ちゃんと
 決まりを守るのが善だと考える者は幸いである。
 中学生の風紀委員みたいな人は
 人を責めるときにも迷いがない。
 きちんとしなきゃダメ,と言って「正解」の側に立つ。

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