つぶやき |
◆ 『エリック・ホッファー自伝』 学校教育をいっさい受けずに哲学者となった季節労働者の自伝。 ホッファーは、81歳で死ぬまで知的活動を続けた。 いやあ、とてもりっぱすぎて、とてもぼくのロールモデルにはならん。 |
◆ 肉体労働者 自転車で隣町の「もつ煮込み定食」の店に行く。 ここは評判の店なので、すでに6人が行列。 600円で丼飯のおかわりありだから、ガテン系の人が多いなあ。 |
◆ 交流 沖永良部島(鹿児島県)の友人から電話をもらった。 ぼくと同年の老人だが、ずいぶん楽しく暮らしているみたい。 同じ島のひとはもちろん、島外の人とは Skype などで会話をしている。 なるほど、とは思うが、ぼくには会話を弾ませる技も話題もないからなあ。 |
◆ 縁台 ぼくも昔、沖永良部島に遊びに行ったことがある。 大通りの道の脇に、おばあさんたちが並んで座っている。 目の前を通りすぎる自転車の高校生とかを見て あれはどこそこの息子だ、とかウワサしあう。 ああやって終日ゆったりとすごす老後も悪くないな。 |
◆ ハガキ 賀状のかわりに立春の挨拶状をつくった。 万年筆で宛名を書く。 あまりにも字がヨレヨレなので、ひそかに落ちこむ。 |
◆ 楽隠居 客観的には、ぼくの生活はほぼ平穏。 文化面でも、ぼくは何も発信せず、消費ひとすじで おもしろい本を読んだりしてれば、楽しく日が過ごせる。 だから、いつでも死ねる、ってか? |
◆ 日本語 18世紀の古典の翻訳をしている。 とてもおもしろい本なので、そのおもしろさを伝えたい。 読みやすく、正確で、しかも弾むような文章にしたい。 しかし、ぼくの頭はこのごろ硬直し、ことばが紡ぎ出せない。 |
◆ 減量 わけあって数日、食事を減らしたら、体重も減った。 いっきに2キロほど痩せてしまった。 といっても在職中の体重よりまだ重い。 |
◆ 『隠居学』 社会学者・加藤秀俊の随筆(2005年)だが、達者なもんだ。 うんちくを嫌味なく語れるのは芸だね。 ぼくがこの界隈で出会うインテリおじさんにはそれがない。 |
◆ あぶね〜 風呂の中で目をつぶると眠っちゃいそうになる。 二年前、沖縄のホテルの大浴場でそのまま沈んだからね。 ほかの客が見つけてくれたからよかったが 家の風呂だと見つけてもらえない。 |
◆ ひよる 50年以上前、建国記念日の実施に反対する集会が開かれた。 ぼくも参加する気だったけど、朝、起きたら大雪。 ぼくは「日和って」またベッドにもぐった。 |
◆ 「ウェストサイド・ストーリー」(2021) 1961年の「ウェストサイド物語」を再び映画化したもの。 公開初日に観に行ったが、予想外に客は少ない。 たしかに主演者たちは前作のような美男美女でなく かなり地味なので、お祭り感には乏しい。 |
◆ 「名付けようのない踊り」(2021) 前衛舞踏家・田中泯を追ったドキュメント映画を見た。 ああいう舞踏の鑑賞のしかたを勉強しようと 何年も前から思いながら、ぼくはいまだに無知・無教養。 虚心に接すればいいんだろうが、やっぱりね。 |
◆ 床屋 自転車で駅近くの千円床屋へ(じっさいは1100円)。 やたらスピーディーに終わったのは、仕上げが適当だから。 エリや背中がチクチクする。(ぼくは文句も言わず退散) |
◆ 回転焼き NHKの朝ドラで、深津絵里が焼いているお菓子。 ぼくが高校生のころ、ぼくの母もこれで商いをしていた。 ぼくはほとんど家の手伝いをせず、裏でぼーっとしていた。 客は女子高校生とかが多いので、むしろ顔を出すなと言われた。 |
◆ 確定申告 Web上で数値などをすいすいと入力。 なにしろ収入はほぼ年金のみだから、簡単至極。 あとはプリントして市役所に持って行くだけ。(E-Taxじゃないのがミソ) |
◆ 体力維持 体を動かせるときに動かさねば、と散歩に出る。 まともに歩けなかった一年前に比べれば、だいぶいい。 一歩一歩、足を前に出すたびに、シミジミしちゃうのよね。 |
◆ 渋滞 図書館でおもしろそうな本はなかなか借りられない。 予約すると30番目だったりする。 で、忘れたころに「準備できました」の知らせ。 しかも、それがどどっと重なったりする。 |
◆「無言歌」 60年、中国の再教育収容所に送られた人々を描く映画。(2010年、王兵監督) ネット配信で見たが、たしかに傑作だった。 50年代末「百家争鳴」のかけ声に乗って、自由に発言したら収容所。 ぼくも中に入ったら生き延びれないね。 |
◆ 節制 ぼくはムダに大食いだったのを改めているところ。 ほんとうなら、おいしいものを少しずつ、とならねばならない。 ところが、教養がないし、ケチだったもんで、美食がわからない。 ただ、何食ってもおいしいのは、長所かもしれんぞ。 |
◆ 誘惑に負ける 朝、ヨーグルトとバナナ1本。 昼、冷凍うどん+油揚げ1枚。 2時半、ワクチン(3回目)注射のついでに 近くのパン屋で「焼きそばパン」を買って食う、 |
◆ 奥多摩霊園 東京都の西端の山のなかに、母の墓がある。 電車で1時間半はかかる。 墓は母が自分で買い、勝手にひとりで入っている。 ぼくは維持費は頼まれたが、墓参は頼まれていない。 |
◆『ザリガニの鳴くところ』 図書館で予約して半年、ようやく読めた。 つぎの人が待ってる翻訳小説なので、急いで読んだ。 昨年の本屋大賞・第一位で、なるほどとは思うが なんだか甘ったるく、ぼく的には中の上。 |
◆ 愛撫 前に胃カメラを飲んだとき、看護師がずっと背中をなでてくれた。 そうしたやさしさに、長年ふれたことがなく ぼくはずっと感動しつづけ、泣きそうになったな〜。 |
◆ 旅人 在職中は、用事でけっこうあちこちをウロウロした。 しかし、ぼくは旅の楽しみ方を知らない。 有名なところを訪れて「チェック」したら一丁上がり。 だから、退職後ヒマになっても、とくに旅行したい気にもならず。 |
◆ 体重 食を細くしてるんで、このごろ2キロ以上痩せて 69キロだ。 だが、1年まえの「つぶやき」を読むと 「おお、1キロ以上太って,69キロ台」 |
◆ 粗忽者 大学通りを歩いていたら、一橋大学で入試をやってた。 ああ、ぼくも昔、受験したが、そのとき会場をまちがえた。 小平市にある分校へ行ったら、そこは法学部の会場。 社会学部は国立市の本校だったんで、あわててタクシーに乗った。 運転手さん曰く「いま同じような人をあっちからこっちへ乗せてきたんですよ」 |
◆ 業スー 業務用スーパーに自転車で行く。 作業服の店ワークマンもそうだが、貧乏人向けの店は大繁盛。 というか、ぼくは高額商品の店に行ったことがないので これは、そちらと比較したうえでの印象ではない。 |