2022年
 つぶやき

5/1
◆ 読書
 ひとがおもしろいと言った本は読みたくてしょうがない。
 古い本は図書館でさがすが、この町の図書館は蔵書が少ない。
 隣町(府中市)にはたいていあるが、このごろは行かない。
 原チャリに乗れば行けるんですがね。

5/2
◆ 肌寒い
 終日雨で散歩にも出ず、部屋ごもり。
 そして、テレビも見ず、本も読まない。
 それでいて退屈しないのが、いわゆる老人力。(もう死語?)

5/3
◆ 丸信のラーメン
 かつては国立駅前にあったが、いまは大学通りを南下した2キロほど先にある。
 荻窪の丸信の直系で、魚介系スープがすごい。
 それを嫌う人も多いが、中毒性がある。
 ぼくもときおり、どうしても食べたくなるのだ。

5/4
◆ 言語学者
 田中克彦の『自伝』(平凡社、2016)を読む。
 かれの書くものはけっこう好きだが、この本はややつまらない。
 おもしろいエピソードがつらねられるが、文がつまらない。
 意図的に「おもしろく」書こうとしているので鼻白む。

5/5
◆ 連休
 晴天の下、この界隈では子どもたちの笑い声が響く。
 父親たちの声も聞こえる。
 家族でどこかに出かけることもないみたいだ。
 健康といえば健康、貧しいといえば貧しい。

5/6
◆ 食い意地
 なんだか食べたい物のことをしきりに考える。
 府中、東芝工場近くのベトナム料理フォー、立川、高島屋裏の沖縄そば
 国立駅前、富士そばのコロッケそば、日高屋の冷やし中華
 う〜む、どれもチープな麺ばかり。

5/7
◆ 一個実現
 立川に行って、ソーキそばを食う。
 しかも大盛りだぜ。

5/8
◆ 匿名希望
 予約した本を受け取りに、近所の図書館分室に行く。
 名前を覚えられていて、「今日は3冊届いてます」と言われる。
 これじゃあ変な本は借りにくいではないか。

5/9
◆ 身の屈め方
 勢古浩爾『人生の正解』(幻冬舎新書、2019)を読む。
 ぼく、彼の本はけっこうたくさん読んでる。
 彼の目線の低さが気持ちいい。

5/10
◆ 刈り上げ
 ソフトモヒカンに、と頼んだら、やたら短く切られてしまった。
 ま、こまかい注文ができる床屋ではないんですがね。
 ぼくは剛毛なので、髪が短いと整髪が困難。
 でも、高齢者だから、整髪は不要なんですよ。

5/11
◆ 出不精
 一日一度、散歩に出るようにしてるが、せいぜい4千歩。
 外食したいが、冷ご飯がたくさん残ってる。
 貧乏性なので、それをせっせと食べて処理する。

5/12
◆ ミステリー小説
 病院での待ち時間を利用して一冊読んじゃいました。
 コーネル・ウールリッチ『夜の闇の中へ』
 あの名作『幻の女』のようにおもしろいものを期待したんだけど。

5/13
◆ うつろい
 この町で、ぼくは学生・院生時代、10年以上すごした。
 だから、けっこう路地裏まで詳しいんだ。
 それがいま散歩すると、けっこうあちこち変わっている。
 友人たちが住んでいたボロい家がなくなっている。

5/14
◆ 一途?
 春の雨なので、多少濡れても平気で歩く。
 ど〜だっ、て感じだね。(誰に向かって言うの?)

5/15
◆ 見上げると
 曇りなんだけど、重なる雲の形にちょっと感動する。
 それをまるごと見渡せるスポットはないか、と探す。
 思案していると、すぐに普通ののっぺりした曇り空に。

5/16
◆ Time flies.
 あれーっ、時間がたつのがイヤに速いぞ。
 高齢者ゆえに感じる速さ以上に速い。
 つまり、異常に速い。
 朝ぼんやりしてるとすぐに昼、うたたねしてるとすぐに夜。

5/17
◆ 下戸
 ビールの宣伝を見ると、ぼくも飲みたくなる。
 が、ひとりで飲む習慣がない。
 いや、フランスのカフェで「アン・ドゥミ」とか注文して
 250ccぐらいのをチビチビ時間をかけて飲んだなあ。

5/18
◆ 亡母
 大学院生のころ、親の世話をどうするかについて、母に言われた。
 「お前は小さい頃、ほんとうにかわいかった。
 だから、あれでもうお前の親孝行は全部すんでる」
 ぼくはそのことばを、母のオリジナルと思い
 しかも、それを真に受けて、一生、親孝行のようなこと一切せず。

5/19
◆ 飲み会
 まちがって沖永良部島の友人のケータイに電話してしまった。
 ボタンの押しまちがいである。
 友人は「こっちはいまから飲ん方(のんかた)」という。
 在職中は日常語で、それを久しぶりに聞き、泣きそうになる。

5/20
◆ 別の人生
 学生時代のサークルのOB会(というかほぼ同期会)に出る。
 ぼくの「ありえた別の生き方」あるいは「別の老後」を見せてくれる。
 連中はみんな大企業の退職者だから
 暮らしは楽なようだが、あまり楽しそうでもない。

5/21
◆ フォー
 東芝・府中工場裏のベトナム料理店に行く。
 がんばって自転車を漕いでいった甲斐があったよ。
 ランチ、安くて美味くて量がたっぷり。(ぼく好み)

5/22
◆ テレビ観戦
 ラグビーの国内最高峰リーグワン(旧名トップリーグ)の準決勝を見る。
 東芝vs.サントリーで、どちらも府中市が本拠地だ。
 強いチームどうしがガチンコでぶつかりっこする肉弾戦。
 おもしろくないわけがない。

5/23
◆ 業スー
 近くの業務用スーパーに行って、スナック菓子を爆買。
 一袋100円前後。15袋買って1300円。
 産地はマレーシア、ベトナム、メキシコ、スペインなどで
 なるべく見たこともないようなのを買って楽しむ。

5/24
◆ リフォーム
 この家、トタン屋根の部分(つまり屋根の大部分)がボロボロだ。
 いろんな業者から修理の声がかかって、うるさい。
 日中、家にいるのはぼくひとりだから、対応がめんどくさい。

5/25
◆ 即席麺
 88歳のジーさん、25年前に妻をなくして以後、毎日ラーメン。
 インスタントラーメンに野菜を入れて食ってる。
 (沖縄三線の名工・銘苅春政さんを、TBS「情熱大陸」で紹介)
 あの食事だけで長生きできるとは。じつに感動的。
 すんごく久しぶりにぼくも作って食べてみる。

5/26
◆ 年波(としなみ)
 あれれ、おかしいぞ。歩いてて疲れる。
 片道30分ほどの散歩で、帰路、何度か立ち止まる。
 おー、そろそろ来たのか?
 衰えはゆるやかにではなく、ドスンと来るともいう。

5/27
◆ 薫風
 ここが鹿児島よりましと思えるのは5月の緑。
 詩心のないぼくにもグイグイ来るものがある。
 だから、まあ、散歩で立ち止まっても、さほど落ち込まない。

5/28
◆ 夏用のジャケット
 かなり前にユニクロで買ったはずのものが見当たらない。
 ほかの薄手のジャケットも見当たらない。
 どうやら(無断で)廃棄処分されたようだ。
 しかし、ぼくには抗議する元気もない。

5/29
◆ 老害
 歩いてると後ろから自転車がぼくをかすめていく。
 ひえ〜、ぼくもふらついて歩かないようにしなきゃ。
 このごろ、ぼく、けっこうフラフラするんだよねー。

5/30
◆ ジャズの名盤
 あるミステリーの主人公がアート・ペッパーの大ファンである。
 レコードで「Art Pepper meets the Rhythm Section」を繰り返し聴いてる。
 ああ、ぼくもそのレコード、もってたなあ。
 久しぶりに Spotify で聴いて、あまりの懐かしさに時間を忘れる。

5/31
◆ 旅をしようか
 JALカードで買い物してるとマイレージがたまる。
 これを使って「どこかへマイル」というサービスを利用したい。
 行き先は指定できないが、けっこう遠くへ行ける。
 いまはやや体調不良で、せいぜい一泊旅行がせいぜい。
 でも、このマイレージ、使わないとだんだん減るのよ。

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