2022年
 つぶやき

7/1
◆ 人恋し
 ハグ、というふれあい方にあこがれる。
 久しくだれともハグしたことがない。
 先日、墓参のさい友人と握手したのが、最近では一番の濃厚接触。

7/2
◆ 歩行障害
 老人特有のちょこちょこ歩き(小股歩行)になってる。
 歩幅が狭いのでどうしても歩くのが遅くなる。
 なるべく大股で歩こうと思ってるんだけどね。

7/3
◆ 図書館本館
 いつもはネットで予約して近くの分館で本を借り出す。
 でも、いますぐ読みたいミステリーがあるので自転車で本館に行く。
 文庫本は地階だから階段を恐る恐る降りる。
 そこまでして借りたいのかよ。

7/4
◆ 「エルヴィス」(2022)
 ぼくはプレスリー世代じゃないし、そもそも彼の歌はあまり好きじゃない。
 それでもプレスリーの伝記映画はちょっと評判なので観に行った。
 なるほど客の入りはよく、しかも大半が高齢者。
 だから、途中で(たぶん)トイレに行く人もけっこういる。

7/5
◆ 高山宏
 博覧強記の英文学者で、知的スターのひとりだ。
 彼の訳した本が、図書館の廃棄本コーナーにあった。
 ウェクスラー『人間喜劇 十九世紀パリの観相術とカリカチュア』(1987)
 図像がたくさんあって、ただでいただくのが申し訳ない。

7/6
◆ 体力問題
 冷やし中華をむしょうに食いたくなり、駅前の日高屋へ。
 気温が低めだし、風も心地よいので歩いていく。
 昨日は終日部屋ごもりだったせいか、歩きはじめはしばらくふらつく感じ。
 もっと元気よく歩けないようなら、旅行なんてとても無理だね。

7/7
◆ 「リコリス・ピザ」
 映画評論家の間では高評価の米映画「Licorice Pizza」(2021)を観に行く。
 1970年代初頭、15歳の高校生が10歳年上の女に惚れる話。
 映画人の内輪で通じる話らしく、ぼくにはよくわからなかった。

7/8
◆ エアコン
 鹿児島で暮らしていたころは、家に冷房はなかった。
 窓を開ければ、夏でも風が入ってきて、夜はよく眠れた。
 海が近かったし、うしろは山だったからね。
 もちろん火山灰には少し困ったが、それでも平気で眠れた。

7/9
◆ 無為(far niente)
 30数年前、フランスの田舎町で、貧しい家族とおつきあいしてきた。
 ぼくが感心したのは、そういう貧しい人たちでもちゃんとバカンスを楽しむこと。
 といっても、遠くへ出かけるわけではない。
 近所の川辺などで、日光浴したり、ソーセージを焼いてパンにはさんで食うだけ。
 その「ぼんやり日を過ごす」生きかたに感心した。

7/10
◆ ラグビー・日仏戦
 テレビ観戦で大声を出す。
 押せー、押せー、とか、走れー、走れー、とか。
 ふだん使わない声帯を力いっぱい使う。
 国立競技場も6万人近い客が入ったという。じっさい面白い試合だった。

7/11
◆ 昼飯
 炎天下、自転車でスーパー「ロピア」へ弁当を買いに行く。
 前日の「レバ炒め」につづいて、今度は「チンジャオロースー」
 しかし、おいしくないので惣菜もご飯も半分残す。
 味もそうだが、食欲もないんだ。弱ったね。

7/12
◆ 辛いもの
 インド料理店フルバリで、持ち帰りのカレーを買う。
 大きいナンがついて500円。
 汗をかきながら全部食べると幸福感がこみあげる。

7/13
◆ 地球の未来
 再放送かもしれんがNHK・BSで「人類未踏 火星への旅」を見た。
 8K画像というやつで、やたら繊細だ。
 かつては水があったらしいが、すっかり干上がっている。
 画像はきれいだが、見ているとむなしくなる。

7/14
◆ 臆病者
 田舎で育ったくせに虫が怖い。
 ガキのころ、友だちとセミ取りに行っても、ぼくはセミを触れない。
 ましてや爬虫類はまるでダメだ。
 小さなヤモリでも、見ただけで足がすくんだ。

7/15
◆ 食欲不振
 夏だからなのか、食欲はないが、ぼたもちは食べられる。
 小さなぼたもち4個、食べちゃいました。
 というわけで、体重はそれほど減らない。

7/16
◆ 水に流されて
 ぼくは洪水にあって、思い出の品々をすっかり失った。
 その空白をむしろすがすがしいと思おうとしたし
 じっさいそう思ったりもした。
 だけど今、記憶の全体がぼやけ、自分の存在自体がスカスカになる。

7/17
◆ 衰え
 体を動かさずに暮らすのを楽ちんだと思ったのは昔。
 今は、終日動かずに過ごすと体がだめになると知った。
 体が重くなり、二階から台所(一階)に降りていくのもしんどい。
 んで、雨が続くと喜んで部屋にこもる。

7/18
◆『資本主義全史』
 的場昭弘さんの近著(SB新書、22年5月)を読んだ。
 全史だよ、カバーする範囲がますます広がった。
 そのところどころに個人的な思い出話が挿入される。

7/19
◆ 酩酊
 自分一人でビールを飲むことはまずないのだが
 ビールのCMに乗せられ、コンビニへ買いに行った。
 で、300ml ほど飲んだら、すっかり酔ってしまう。
 体がだるくなって、動くのもめんどくさい。

7/20
◆「君を想いバスに乗る」
 英映画「The Last Bus」(2021)を観に行った。
 90歳の老人がローカルバスで英国を縦断する話。
 小さな映画館ではあるが、平日なのに満席だ。
 中央付近の席へヨロヨロ歩いていくとき、女性の足をふんづけた。
 彼女は「痛〜い!」と叫ぶ。
 映画を見ると、主人公もヨロヨロだから、「ほら、ご覧よ」と言いたかった。

7/21
◆ 値上げ
 物価が上がったのをぼくでも痛感する。
 それでもスーパーに行けば、あれこれ買っちゃう。
 弁当400円、ぼたもち・あんぱん各120円、ベーコンエピ・ヨーグルト各150円。
 いずれも20円ほど高くなってる。

7/22
◆ 一橋大学図書館
 コロナ禍で学外者は入館禁止だった(いや、そもそもキャンパスに入れなかった)のが
 ようやく22日から入館できるようになった。
 でも、特別利用証はあらためて発行してもらわねばならない。
 散歩を兼ねて手続きをしに行こうか。

7/23
◆「ベイビー・ブローカー」
 韓国映画「Broker」(2022)を観に行った。
 親に捨てられた赤ちゃんを高値で売る人の話。
 ちょっとむずかしかったかな。
 ぼくの横と後ろからいびきが聞こえた。

7/24
◆ 自堕落
 恥ずかしながら机に向かわず、終日居間ですごす。
 気だるくて、まったく「やる気」が出ないのだ。
 朝は世界陸上(オレゴン)、午後は女子サッカー(日本vs台湾)を見る。
 ただ漫然と眺めているだけだが、極楽極楽って気分である。

7/25
◆『人生はどこでもドア』
 アフロヘアで知られる元朝日新聞記者、稲垣えみ子の本(2018)を読む。
 フランス語もできないのにリヨンで14日間滞在した旅行記だ。
 それで一冊、本が書けちゃうのが偉い。

7/26
◆ 炎天下
 自転車を漕いで一橋大学図書館に行く。
 学外者の利用証を発行してもらうためだ。
 この日は図書館の利用はせず、すぐ帰る。
 が、なんだか自転車がフラフラする。
 だから熱中症対策で、帰る途中に塩アメを買う。

7/27
◆ 雨の日
 終日家にこもる。
 かといって何をするわけでもない。
 ひねもす、うつらうつら。

7/28
◆ 尿もれ
 ちょっと膀胱炎ぽい。
 尿意を覚えたら、もう尿が出始めるのでパッドを当ててる。
 自転車で買い物帰り、家が近くなって、尿意。
 出始めたら止まらない。もらしながら走る。

7/29
◆ 抗生剤
 処方された薬を飲んだら頻尿は軽減した。
 よく効いたが、むしろ効きすぎなんじゃないかと心配。

7/30
◆ お風呂
 テレビでお笑い芸人が温泉旅館の良さを紹介してる。
 ぼくはその楽しみ方をすっかり感心して聞いてた。
 ぼくは旅は省略して温泉旅館にだけ泊まりたい。
 旅そのもの、あるいは旅情を楽しむ心得がないからだ。

7/31
◆ 体調不良
 ほとんど床の中ですごす。

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