2022年
 つぶやき

11/1
◆ 予防接種
 インフルエンザ・ワクチンの注射を受ける。
 病院に来ているのは高齢者ばかりで、みな見るからにヨボヨボ。
 ぼくの存在も、そのなかで何の違和感もないんだろう。

11/2
◆ 翻訳再開
 体調が悪いのを「言い訳」にして作業をさぼってきた。
 しかし、さぼってるうちに頭もボケてきた。
 まだ体や頭が多少元気なうちに「しごと」を進めたい。

11/3
◆『英語教育論争史』
 最近出たばかりの本(講談社選書メチエ、2022)だがおもしろい。
 英語の教え方をめぐって、100年前から同じような論争がおこなわれてきたと知る。
 筆者(江利川春雄)は論争をバランスよく紹介する。

11/4
◆「教育と愛国」
 くにたち映画祭と称するイベントで観たドキュメンタリー映画(2022)。
 教育への政治介入が進んでいる、というメッセージは伝わるが
 監督の力量不足のせいか、映画としては雑。

11/5
◆ グリーンスプリングス
 立川のモノレールの下におしゃれな広場がある。
 近くの病院に行ったついでに入ってみた。
 北欧マルシェなるものが催されており、客であふれる。
 ぼくは何も買わず、うろついただけだが
 この手の祭、けっこう好きで、心は浮かれてしまいます。

11/6
◆ 天下市
 国立駅前の大学通りでもお祭りをやってる。
 大学の学園祭とセットだったころはそれなりに盛り上がった。
 いまでは分離しており、ぼくはどちらにも行かない。

11/7
◆ 部屋にこもる
 一歩も外に出ず、パソコン画面でイギリス映画をふたつ観る。
 「アイ・イン・ザ・スカイ」Eye in the Sky, (2015)
 ドローンで6千メートル上空から「テロリスト」を攻撃するイギリス政府。
 「ディストピア」The Girl with all the Gifts. (2016)
 知的なゾンビの少女が人類滅亡後の世界を生き抜く。

11/8
◆ 太ってきた
 体重が増えると血圧も上がる。
 医者は降圧剤を処方しながら、ぼくの食欲旺盛をほめる。

11/9
◆「マルセルの夏」
 フランスの国民的作家マルセル・パニョルの自伝的小説を映画化したもの(1990)。
 いま、立川の映画館でリバイバル上映されている。
 ぼくは1990年、それをフランスで観て、やたら感激し
 本屋でパニョルの作品の文庫本(ペーパーバック)を十数冊ごそっと買った。

11/10
◆ 衰え
 なるべく散歩して、体を鍛えようと思う。
 しかし、気持ちが前向きになる分だけ気落ちする。
 30分ほど歩くと休憩したくなるのは、これまでになかったこと。

11/11
◆ ちゃんと歩けない
 高齢者は何をするのにもヨタヨタヘロヘロになる、と樋口恵子はいう。
 で、彼女は70〜90のあたりの時期を、ヨタヘロ期と名付けた。
 う〜む、ぼくはまさにそれだな。

11/12
◆「Dr.コトー診療所」
 2003年と2006年に放送されたテレビドラマ・シリーズ。
 ぼくはそのドラマひとつも観てないが、今年12月に公開される映画は観に行こうかな。
 ネット上の書き込みによれば、けっこう泣かせるらしい。

11/13
◆ 運転免許証
 もう3年ほど、車の運転をしてないが、免許更新には実技がある。
 免許の返納はしたくない。
 いざというときのためだが、「そんなときはない」と家族に言われた。

11/14
◆ オイルサーディン
 冷ご飯はあるのに、おかずがない。
 棚の奥に缶詰(業スーで買ったポルトガル製)をみつけた。
 賞味期限は2019年12月で、3年前に切れてるが、匂いは悪くない。
 んで、食ってみたわけよ。
 腹の具合は特に異常なし。「あら何ともなや」の境地。

11/15
◆ ラタトゥイユ
 棚の奥に、これも業務用スーパーで買った「野菜のトマト煮」(スペイン製)があった。
 レトルトの賞味期限切れながら、今回も挑戦。
 細いバゲット一本とともに、ガシガシ食べました。(おいしい)

11/16
◆ 混濁
 寝しなに、自分がかつて行った信州の松本を思い出す。
 あそこでカレーうどんを食ったなあ、と思う。
 いや、それは愛知の豊橋に行ったとき。
 あれーっ、それじゃ松本では、何食った?

11/17
◆ ママチャリ
 いちおう三段変速なのだが、二段目でもペダルが重い。
 ひょっとしたら、気づかぬうちに体力が落ちた?
 でも逆に考えれば、ペダルが重いと脚力をつける運動になる。(ってか)

11/18
◆ 階段の降り方
 学生時代のサークルOB会で都心に行った。
 駅の階段、登るのはいいが降りるのが怖い。
 ぼくがのろいせいで、他の客に迷惑をかけるのもつらい。

11/19
◆ 語学の天才
 辺境探検家・高野秀行の近著『語学の天才まで一億光年』を読む。
 冒険旅行に必要だからマイナーな部族の言語も習得したらしい。
 すごいなあ、と思う。
 しかし、そのメッセージの基本は千野栄一の名著『外国語上達法』(岩波新書、1986)と重なる。
 つまり、語学は必要がなければ学べるものではない。

11/20
◆ 自転車が怖い
 自分の自転車ではなく、向こうから来るやつが怖い。
 ぶつかったらどうしよう、と思う。
 なにしろ、こちらの運動神経がきわめて鈍くなってる。
 ガキンチョやおばさんが乗る自転車だって危ない。

11/21
◆ ガレージ
 25年前、増築した2階の下を車庫にしたが、今はそれが壊れてる。
 シャッターが開かない。
 車は毎日、近くのコインパーキングに入れてる。(場所は日替わり)
 ぼくは車をさわれないので、ただ家でボーッとしている。

11/22
◆ 動かず
 雨が降ったりすると、家の中でじっとしていることが多い。
 がんばって傘をさしてコンビニとかに行こうと思うが
 3年前みたいに転倒して骨折するのはごめんだ。

11/23
◆ 賢兄愚弟
 大学に入って、とてもできる男に出会った。
 3年後、その弟が入学したが、弟はあまりできなかった。
 兄は卒業後、出版社に入り、弟は大学院に行って一橋の教員になった。
 俗見では、兄は弟を「先生」と呼ぶような立場となった。
 その兄の訃報が届き、ぼくは昔のことを思い出した。

11/24
◆ 間食
 体調がいいわけでもないが、小腹が空く。
 んで、超硬いチョコを少しかじり、堅焼きせんべいを数枚かじる。
 微妙に体重が増える。(痩せるよりも健康だと思う)

11/25
◆ いや〜ん
 表の通りに面した側(北側)に車庫があり
 そのシャッターを除去したので、家の裏側が丸見えだ。
 いままで隠していた恥部をさらけ出した形。

11/26
◆ 和訳
 出版にまでたどりつけるかどうか不明だが、翻訳をしている。
 不覚にも、ここ数年もたついている。
 読みやすい日本語にするため、行きつ戻りつしている。

11/27
◆ W杯
 サッカーのワールドカップがカタールで開かれている。
 来年はラグビーのワールドカップがフランスで開かれる。
 ラグビーなら、ぼくもフランスに行ってスタジアムで試合を観たい。
 しかし、お金の問題だけでなく体(健康)の問題もあるから
 こりゃー、とうてい無理だな、と最近はすっかりあきらめている。

11/28
◆ 旧友
 幼稚園のときからの友人と会う。
 入った居酒屋は騒がしすぎて、お互い声が聞こえない。
 ま、話すこともろくにないので、しばらく黙って飲み
 じゃあ、またね〜、と笑って分かれる。

11/29
◆ 没陽(いりひ)
 30年前の現代短歌だが、ネット上でこんなのを見つけた。
 「林真理子のヌードのように容赦なく秋の没陽がわれを責めるよ」(藤原龍一郎)
 う〜む、あのころ、ぼくもそれを見て、ひえ〜と思ったよ。

11/30
◆ 現代短歌
 もうひとつ、こんなのどうだ。
 「だしぬけにぼくが抱いても雨が降りはじめたときの顔をしている」(加藤治郎)
 く〜、なんだか、ぐぐっときちゃうね。

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