つぶやき |
◆「それでも私は生きていく」 一部で評判のフランス映画 Un Beau Matin (2022) を観に行った。 同時通訳として働く女性の物語。(主演:レア・セドゥ) 小学生の娘がいて、認知症の父親(哲学の教授)の世話もする。 友人だった男(化学者)と激しく恋もするので大変だ。 フランスも高齢者介護の問題はかなり深刻だとわかった。 |
◆ フラフラ走行 自転車には乗ってるが、じつはけっこう怪しい。 車止めのポールの間をスイスイとは通り抜けられない。 直前で「おっとー」とか大声を出してストップする。 近くのバス停に並んでいた人たちから視線を浴びた。 |
◆ 愛してる? 居間のテレビで韓国ドラマをやってる。 ぼくはときどき、それを台所から横目で眺める。 サランヘヨ、といったセリフが聞こえるが これは異性にだけでなく、もっと広く、上司への挨拶も使えるらしい。 |
◆『答えのない世界を生きる』 小坂井敏晶氏の著作(祥伝社、2017)で、ぼくにはとてもおもしろかった。 パリ第八大学の心理学部の教官だったが、昨年退官したようだ。 かれがそこにまでいたる足跡というか、学歴が興味深い。 ある意味、だいぶんハチャメチャだ。 いま読んでる『格差という虚構』(ちくま新書、2021)も、腰を抜かすほどおもしろいぞ。 |
◆ しばしも休まず槌打つ響き 戦前の日本映画「綴方教室」(1938年)をYoutubeで少しだけ見る。 バックに小学唱歌「村の鍛冶屋」が流れ、それだけでしみじみしちゃう。 ぼくの母親も炊事・洗濯をしながら歌ってたなあ。 ぼくは久しぶりに三線をとりだしたが、歌は歌わずメロディーだけ弾く。 |
◆ 正しい老後生活は ゲートボールやカラオケなどで、ひととつるんで遊ぶこと。 ぼくはそういうのといっさい縁がない。 遊び相手もいないので、心ならずも「ベンキョー」をしている。 毎日プールに通ってるが、誰とも話さず、目も合わせない。 |
◆ 昔の思い出 1950年代、ぼくがガキのころ、娯楽は自前でつくるものだった。 田舎町だけど、洋服屋や肉屋のおじさんたちがジャズバンドを組んで演奏してた。 町内の子供会では、近くに住む学校の先生が童話を読み聞かせしてくれた。 小学校では、給食時、生徒が教壇で「芸」を披露し、先生も一緒に楽しんだ。 ほとんど誰もが銭湯に通い、そこは楽しい社交場だった。 |
◆『無敵の老後』 勢古浩爾氏の新刊本(大和書房、2023)を1時間ほどで読んだ。 あいかわらずの軽妙な戯れ文を楽しむ。 氏もときおりまじめなことを言うが、そこは説得力がない。 それは本人も自覚してるので、ぼくも軽く流す。 |
◆ 衆愚 30年前のテレビCMで「世の中バカが多くて疲れません?」てのがあった。 ものすごくストレートなので、ぼくも思わずひれ伏したけど このセリフ、むしろこのごろ一段と真実味を増したな。 |
◆ 読みたい本 近くに行く用事があったついでに、久しぶりに市の中央図書館に寄る。 いつも行く分室とちがって、ここには新着図書の棚がある。 さらに入り口の横に廃棄本の棚がある。 ふつうのしかけだが、ぼくはあっさりひっかかる。 |
◆ 観たい映画 ああ、続々とおもしろそうな映画が封切られる。 もちろん見逃しても落ち込むほど後悔はしない。 なにしろ次から次へとプログラムは変わっていくからね。 こうやって、いい映画はほとんど見ないまま生きている。 |
◆ 映画館に行く ちょっとしたカン違いでお目当ての映画を見逃した。 ひきかえすのもしゃくなので、べつの映画を観た。 役所広司が出る「銀河鉄道の父」。 隣の席のじいさんは泣いていた。 |
◆ モノクロの印刷機 10年以上前のレザープリンター(ブラザー製)をいまだに使ってる。 だって動きは順調なんだもん。 10頁程度の論文(PDF)を印刷するぐらいですけどね。 |
◆ 老人床屋 老人値段1700円の店がある。 店主も高齢者で、座れば散髪・ひげそり・洗髪までしてくれる。 丁寧は丁寧だが、できばえはすっかり老人趣味。 ぼくが「ツーブロック」を頼んだら、ほとんど刈り上げにされた。 |
◆ 自転車修理 ペダルを踏むたびカチャカチャ音がする。 自転車屋(あさひ)に持ち込んだら部品取り寄せだと。 んで、10日ほど代車に乗ることになる。 代車は電動アシストだがベビーシートがハンドルについてるから がに股でペダルを漕がねばならない。 |
◆ フレイル対策 すり足をどうにかしたい。 Youtube で紹介されているさまざまの解決法を試したい。 しかし、がんばればほんとにどうにかなるものなのだろうか、ねえ? |
◆ 萌える老人 市営プールは午後6時台がいちばん空いている。 ひとりで水中ウォーキングをする女性の老人がいたが そんなお婆さんに並んで、歩きながら話しかける爺さんがいた。 どうやら初対面のようなのに、婆さんも喜々として対応している。 そんな3人だけのプールで、ぼくは一段と黙々と歩行に集中する。 |
◆ 知己をえる難しさ 昔の知人と会う楽しさは互いにバカが言えること。 新しい知り合いにバカを言うと、警戒される。 つまり、わざとバカのふりをしてると思われちゃう。 あるいは、ほんとうにバカなジーさんと思われて軽蔑される。 |
◆ 安い昼飯 家に食うものがないので、買いに出る。 スーパーで、山積みの弁当のなかから、350円のホイコーロー弁当を選ぶ。 帰宅して、誰もいない居間でしみじみと食う。 |
◆ Free Hugs ずいぶん長いことハグしてもらってない。 フランス風のビズ(頬にキス)までは要求しないけどね。 要するに、まあ、ひととのふれあいを求めてるわけですよ。 |
◆ いただきもの 高草木光一さん(元慶応大学教員)からまた著作をいただいた。 『鶴見俊輔 混沌の哲学』(岩波書店) かれはどんどん本を書き、ぼくはもらいっぱなしだ。 大学院生のころからの知り合いだが、かれは年をとるほど賢くなっていく。 |
◆ 悶々 夜中、なんだか「考えさせられる」不快な夢を見た。 それからしばらく考えつづけ、眠れずに苦労した。 朝になると「何を考えさせられたのか」もう思い出せない。 |
◆ 変貌 鏡に映るのは顔の長い貧相なジイさん。 両サイドの髪は短く刈り上げ、頂部だけ少し盛り上がってる。 こないだまで全体がボサボサで、丸顔に近かった。 ま、どちらにしても小汚い老人ですけどね。 |
◆ サルコペニア また新しい「病名」を知った。 全身の筋力が衰え、たとえば手すりをつかまないと階段をあがれないこと。 基本の原因は「老化」ってんだから、なんだよォ、おおげさだね。 こないだ、ようやく「フレイル」(虚弱)ってのを覚えたばっかなのに。 |
◆『あんぽん 孫正義伝』 佐野真一による伝記を図書館の廃棄本コーナーからいただいて読んだ。 孫(旧姓安本)とは高校が同じってだけで、人物は桁違いだ。 ぼくは田園地帯の淀みのなかでぼんやりと育った。 戦えばすぐに降参し、そのくせすぐにひがむ。 |
◆ 在日 安本、といえばベストセラー「にあんちゃん」の著者・安本未子である。 映画(1959)もヒットしたな。(ぼくは母親と観に行った) しかし、ぼくんちも「引揚者」で、けっこう貧しかったよ。 |
◆ 縮んだ 久しぶりに身体測定を受けた。 なんと、身長が1cm以上も低くなってる。 ぼくはずっと身長 176.5 cmで通してきたのに それが 174.8 だぜ。 |
◆ さらに衰え ぼくの歩き方は、よぼよぼの度合いがますますひどくなった。 もう、冗談じゃないよ、のレベル。 古今亭八朝という落語家の71歳での死(6月26日)は、死因「老衰」だと。 これもほんとなら冗談じゃないよ、だね。 |
◆ 自転車 修理代1万1千円をかけたが、劇的に改善されたわけではない。 2万円を超えるようなら新品を買おうとも考えていた。 低レベルの葛藤である。 言い訳をするようだが、10万円を超える軽いやつを、と考えたこともある。 だけど、反射神経が鈍ったいまは、やはりママチャリ。 |
◆ 入院 事情は言いにくいので言いませんが、ご心配なく。 医者に言わせれば処置は「小手術」だそうで、それをやります。 ただ、しばらく自転車には乗れないとのこと。 |