2023年
 つぶやき

8/1
◆ 近くの郵便局
 朝8時半、足をひきずってお金を下ろしに行くと、まだあいてない。
 開くまで待つか、出直すか、悩む。
 すでに暑い(熱い?)日差しのなか、足をひきずって引き返す。

8/2
◆ 帰ろかな
 中学校の同窓会がこの秋ひらかれるとのお知らせ。
 おお、ぼくなんかに、よくぞ知らせてくれたと、少し感激。
 このごろ、昔の思い出にひたることがあったので、タイミングぴったり。

8/3
◆ なよなよ
 ぼくがただひとりだけ知っている田舎の女友だちに電話した。
 おっ、元気そうな声が聞こえてきたので泣きそうになる。
 つまり、ぼくはもう心も、しっかり直立する力がないのである。

8/4
◆ 独居願望
 しごく当然なことに、ぼくは不愉快な老人として扱われている。
 ぼくもひとの迷惑にならないよう、家を飛び出したい。
 そのためには、一人で歩き回れるようにならねば。
 住まい探しはそれからだ。

8/5
◆ スポーツ観戦
 ぼくは野球は見ないので甲子園もまったく気にならない。
 このごろ気になるのは女子サッカーW杯とラグビーの国際試合かな。
 とはいえ、語り合う相手もいないので毎日がおだやかだ。
 ほんとうは、そんなんで騒げればさぞかし楽しかろう、と思うよ。

8/6
◆ 帰省の夢
 田舎(八女)に安く帰る方法はないかなあ。
 ぼくのばあい、泊まるところがない。
 多少なりともゆとりのある親戚がいない。
 泊めてくれる友人もいない。
 そんな何もない田舎には、帰るべきではないのかもしれない。

8/7
◆ 中学の同窓会
 秋に開催されるので、あれこれ考えてるわけだ。
 案内状には「全体の集まりはこれで最後になります」とある。
 そういわれると、ちょっと行ってみたい気になるのよ。

8/8
◆ 理想の老後
 田舎が嫌で、離れてきたのに、今はむしろそこでの暮らしが羨ましい。
 もちろん、じっさいに暮せば嫌になるの、わかってんですけどね。

8/9
◆ 時代小説
 藤沢周平の小説はおじさんたちの心を鷲掴みにするという。
 ところが、ぼくには武家のお家の事情がやや面倒だ。
 そこをしっかり把握しとかないと、話のおもしろみも深みもわからないことになってる。
 それはイギリスの小説でもロシアの小説でも同じなんでしょうが。
 つまり、ぼくは文学の方面でも頭がバカになっている。

8/10
◆ おひとりクッキング
 ひさしぶりにトマト缶と豆の缶詰で、スープをつくった。
 おいしかったなあ。
 鹿児島での単身生活で鍛えた腕を、連日ふるいたいような気もする。

8/11
◆『知性の顚覆(てんぷく)』
 ぼくの尊敬する橋本治の本(朝日新書、2017)を読む。
 かれの頭の良さと話のくねらせかたに、いつもどおり感服する。

8/12
◆ 中学と高校の同窓会
 同学年の集まり、たてつづけに開催の通知が届く。
 同日に開催されるので、両方は行けない。
 しかし、一方は田舎の宴会場、他方は有名なリゾートホテル。
 行くとすれば前者(中学のやつ)だが、今ちょっと悩んでる。
 会って何を話したらいいのか、わからないからだ。
 閑人の呼びかけで上野の居酒屋に集まる会なら、バカ話が楽しめるけどね。

8/13
◆ 自転車屋さん
 近くにあった店がなくなって以来、パンクの修理が大変だ。
 ずいぶん遠くまで自転車を押して行かねばならない。
 郊外のスーパーの中にある店まで大汗をかきながら行きました。
 こんなふうに、自転車が使えないとちょっとした買い物でさえ大騒ぎなのよ。

8/14
◆『ひらがな日本美術史』
 大型本 全7巻を橋本治が書いている。(新潮社、1995〜2007)
 解説も上等で感心しちゃうが、掲載された絵もすごい。
 男女のみならず、男男の交接の図(大写し)などは
 田舎者のぼくをどぎまぎさせる。

8/15
◆ 体力減退
 大食をやめて1年以上たつので、いまはフツーに食が細い。
 おかげで元気が出ない。
 節制の利点は太らないことぐらい。
 体が軽くなれば動きはぐんと良くなるはずだったのに。

8/16
◆ 血圧ノート
 朝晩、血圧を測って、わりとまめに記録してきたが
 病院でもらう血圧手帳をやめて、スマホのアプリを使うようにした。
 簡単でいいのだが、ひとつ問題がある。
 ぼくは数字でさえ書かなくなったのだ。
 つまり、筆記用具を使う機会がまったくなくなった。

8/17
◆『百人百句』
 図書館の廃棄本コーナーからいただいた本(大岡信、講談社、2001)。
 少しずつ読んで、そのつど感心する。
 ぼくが名を知らぬ俳人の句の、すばらしいこと。

8/18
◆ プール
 2ヶ月ほどお休みしてた水中ウォーキング再開しました。
 しかし、じつはプールまで自転車で来るのに一番体力を使いました。

8/19
◆ ボイン(死語?)
 母親は太っていたが、貧乳だった。
 その後も、今日までぼくは巨乳の女性と縁がない。
 グラビアとか見ても、とくに何も感じない。
 ところが、プールで、水を胸でぐいぐいかきわけて歩く女性を見て、ドキドキしちゃいました。

8/20
◆ 体が重い
 2階だけど、ずっと部屋にいて、あまり下には降りない。
 降りると、上るのがちょっと疲れるんだ。
 以前のように、トントントンとは上れない。
 体を鍛えればどうにかなるのだろうか?

8/21
◆ バランス感覚
 じっと立つのはできるが、歩いて立ち止まるのがむずかしい。
 自転車でも、ゆっくり直進するのがむずかしい。
 自転車専用道路で、自転車とすれ違うのがむずかしい。
 片足をついて、むこうが通り過ぎるのを待つ。

8/22
◆ 足取り
 両足を交互に前に出して、ズンズンと歩きたい。
 その足を前に出すというのが、そううまくいかないんだ。
 足をそう高く上げられないので、いきおいズリ足になる。
 だから、ズンズンではなく、ズリズリと見苦しく歩く。

8/23
◆ 安物買い
 ショルダーバッグ、ぼろぼろになったの捨てた。
 もちのいい、高価な品物は買ったことがない。
 女性に何かプレゼントをしたこともあるが
 そのときでさえ、自分の趣味(貧乏趣味)に沿ってしまう。
 おそらく女性は「何よ、このゴミ」とあきれはてただろうが
 ぼくとしては普通とは一味違う「趣味の良さ」をチラリと見せたつもり。

8/24
◆ 隠居
 可能ならば、の話だが、どこかに部屋を借りて一人で住みたい。
 いや、じっさいにそれらしい部屋がある。
 4畳ほどの小部屋で、バス・トイレ・キッチン・居間は共用。
 つまり、昔の大学院生寮と同じ体裁だが、月額は6万円。
 住民同士が居間に集まって語りあう、というのが売りだ。
 若者を集めたいみたいなので、老人は入居できなさそう。

8/25
◆ 一大事
 原因不明ながら熱が出た。
 問題は、それとともに体に力が入らなくなったこと。
 洗面台で急にへたり込み、そのまま身動きもできない。

8/26
◆ 考える力
 頭の衰えと体の衰えがシンクロしてきた。

8/27
◆ 不調
 熱はだいぶん下がったのに元気は戻らない。
 ま、昔だってそう元気なほうじゃなかったんですけどね。

8/28
◆ コロナだそうだ
 家のものも発熱。
 ぼくはほぼ4日間で「治った」感じ。
 ただ、やっぱり階段はそうスイスイとは降りられない。

8/29
◆ 体重が減った
 これが唯一の功徳。
 ひさびさに70キロを割りました。

8/30
◆ 自転車でふらつく
 現金をおろしに郵便局へ、自転車で行く。
 それは難なくできるはずのものだったが
 自転車にまたがると、それはそうイージーなものではないと知る。
 通るひとも車も稀なのでよかった。
 帰宅したらもう、しばらく動かぬことにした。

8/31
◆ 動かず
 少なくとも8月いっぱいは大人しくしていよう。
 直立してて横移動しようとしたら体がふらついたもんで。

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