2023年
 つぶやき

11/1
◆ やせ型
 病気のおかげで体重が減って、顔もほっそりしてきた。
 この体型を維持したいような気もする。
 ま、食も細くなってきたので、それも可能かな。

11/2
◆ うたた寝
 西陽さす部屋だが、このごろは陽光の暖かさが気持ち良い。
 午後はもう眠たくてしょうがない。
 現代中国の小説家・張平の作品『十面埋伏』は評判通り面白いが
 それでも途中で寝ちゃうんだよね。

11/3
◆ ぎっくり腰?
 朝、古新聞の束を抱えたのが悪かったのか?
 昼頃は、チクチクする痛みにすぎなかったのに
 夕食時には、椅子からすぐには立ち上がれない。
 部屋のなかにも杖をもちこんでいる。

11/4
◆ 養生
 椅子に座って、じっとしてる分には腰は痛くない。
 だから終日、部屋にこもっている。

11/5
◆ テイクアウト
 みんな忙しくしているので、弁当が買われる。
 好まれるのは大きなナンがつくカレー屋の弁当だ。
 ぼくはまだ動けず、それを家で待つだけという情けなさ。

11/6
◆ お祭り
 駅前には屋台が並んでいるらしいが、行かない。
 かつて市民祭と大学祭が合体してたころは一回りしたものだが。

11/7
◆ 使い慣れないケータイ
 i Phone いまだにうまく使えないので、基本的には持ち歩かない。
 ただ、外で倒れたばあいを考え、心が弱っている時には持ち歩く。

11/8
◆ フィンランド映画
 動画サービス Prime Video でカウリスマキ監督の作品をたてつづけに鑑賞。
 病院にいるときに見られればよかったなあ。
 あんときは「技術的な」問題で見られなかったので、次からは……。

11/9
◆ 淡い記憶
 田舎の友人から電話をもらって昔話。
 高校時代のガールフレンドの話も出たが、なんだか顔が思い出せない。

11/10
◆ 寒い
 厚めの毛布をかけて寝る。
 幸せな気分になる。
 安上がりのジーさんだ。

11/11
◆ 長めの散歩
 一昨日より昨日、昨日より今日のほうが遠くまで歩いた。
 といっても、その差はせいぜい1ブロック。
 ひとつ先の曲がり角まで足を伸ばしただけ。

11/12
◆ 美食
 都内に住んでる幼稚園時代の友人が電話があった。
 おいしいものでも食いに行こうぜ、という。
 しかし、ぼくはもうこのごろ、あまり食い意地は張ってない。

11/13
◆ 読書会
 高齢男性3人が公民館便りで「本を読む会」への参加を呼びかけている。
 集まっても議論はせず、ただ交互に音読するだけらしい。
 ぼくが10年まえに参加した公民館での「哲学の会」がまさにそれだった。
 当時、しばらくおつきあいした後に脱会したが、いま思えばそれなりに意義があったかな。
 家でほとんど会話しない老人には、声を出す機会が必要だろう。

11/14
◆ Filmarks
 いくつも存在する動画配信サービスのどれを利用したらいいのか教えてくれる。
 これを知ったおかげで検索がすごく便利になった。
 国際映画祭ごとの受賞作、国ごと、年代ごとの作品がリストアップされ
 それが無料で鑑賞できるかどうかも教えてくれる。
 なんだか、見たい映画がたくさんありすぎて弱っちゃう。

11/15
◆ そぞろ歩き
 そこらへんをあてもなく散歩する。
 ぼくの場合、靴底がずりずりこすれる音がなんとも興ざめ。
 できればトレッキングシューズを履いて、落ち葉を踏みながら
 近所の森を歩きたいのに、その靴はいつのまにか捨てられてしまった。

11/16
◆ 駅の階段
 ひさしぶりに都心に出る。
 途中、JRの駅で乗り換えをするのだが、冷や汗もの。
 ぼくが手すりにつかまって階段をそろそろ降りていると
 後ろからたくさんの人が、ドドドっと押し寄せてくる。

11/17
◆ 口さびしい
 少食が習慣化してきた。
 なのに、昼食前とか夕食前に何かちょっと食べたくなる。
 買ってそのまま放置してきたグラノーラを少しずつ摘んで口に入れる。

11/18
◆ 絵心(えごころ)
 都心での集まりにでた人〈先輩)から建物の写真が送られてきた。
 おそらくケータイで撮った画像だろうが、けっこう構図がいい。
 ぼくがデジカメで撮る画像はきまって凡庸だが
 センスのある人はこんなふうに何を撮ってもステキだね。

11/19
◆ トマト缶
 買い置きがたくさんあるのでトマト粥をつくろう。
 缶詰を開ければ中身を残すわけにはいかないので
 ずいぶんたくさんできちゃう。
 この家ではぼくのつくった料理は誰も食べないので
 ぼくがひとりで処理するしかない。

11/20
◆ 体が重い
 パワーが減退している。
 出歩く度にそれを実感する。
 赤血球の量が減ってるってこともないらしい。
 気のせいでもないみたいだし、ねえ。

11/21
◆ 張平(ちょう・へい)
 現代中国の作家で、すごくおもしろい小説を書く。
 ぼくは『凶犯』『十面埋伏』を読んですっかり興奮させられた。
 もっと読みたいが、翻訳はこれ以外にない。
 翻訳がされない事情が何かあるのだろうか。

11/22
◆ 体の弱り
 歩いてる途中に立ち止まると、よろけそうになる。
 家の中でも直立して体の向きを変えるとふらつく。

11/23
◆ 足の運び
 かつては特に考えることもなく階段を降りていた。
 いまは恐る恐る一段ずつ降りている。
 それでも、一人で降りられるからまだましかな。

11/24
◆ 下降の途中
 体力よりも頭脳の働きのほうが衰退が著しい。
 しかし、それが自覚できるのがわずかな救い。

11/25
◆ 一橋祭
 この町内で学園祭をやってるが、行かない。
 見たいものといえばせいぜい学生プロレスぐらいだからだ。
 →学生プロレス公式 Twitter

11/26
◆ 音楽は知久寿焼
 2021年の邦画「川っぺりムコリッタ」を見た。
 映画はともかく音楽がすてきだった。
 映画では泣かなかったが、この音楽にはしびれた。
 →一部紹介します

11/27
◆ 知久寿焼の力技
 たまというバンドがバッハの曲を合奏する。すばらしい。
 →4台のチェンバロのための協奏曲(BWV1065)

11/28
◆ 衰え
 一人で歩ける距離がだんだん短くなった。
 そこらをちょっと歩いただけでへたばっちゃう。
 いわゆるスタミナ食をとれば本当に元気になるんだろうか?

11/29
◆ 包括支援センター
 この町は貧乏なので福祉サービスはかなり低レベル。
 よそなら普通に備えているリハビリの施設もない。
 いちおう相談しようと電話したらケアマネージャーは出払って留守。
 折り返し電話させます、とのことだったが、かかってこない。

11/30
◆ 原作本
 邦画『川っぺりムコリッタ』の原作の小説を読んだ。
 小説は3時間ほどで読めちゃうが、味わい深い。
 英映画「ベロニカとの記憶』(2017)も良い映画だったので原作を読むことにした。
 原作「The Sense of an Ending」はイギリスで2011年にブッカー賞を受賞。
 作者はジュリアン·バーンズで、邦訳は『終わりの感覚』(2012,新潮社)

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