2024年
 つぶやき

7/1
◆ 初校ゲラ
 翻訳の校正がまもなく終わりそう。
 ここまできたら、ぜひとも出版にまでたどりついてほしい。

7/2
◆ 体を動かせ
 ケータイでタイマーをセットして、1時間おきにイスから立ち上がる。
 と企てたものの、ブザーにあわせて立ち上がったのは2回だけ。

7/3
◆ 体重減
 れれれ、3月より4キロも減っちゃった。
 なるべく痩せようと思ってきたのは確かだが
 ちょっとやりすぎなんじゃね。

7/4
◆ 読書
 図書館の本は返却するために、ななめ読みでもとにかく読む。
 自分で買った本は、絶対におもしろい本でも後回しになる。
 退職前からだから、こういう本がけっこうたまってる。
 読まないままで終わるわけにはいかん、よね。

7/5
◆ ケアマネージャー
 地域包括支援センターから職員さんの訪問あり。
 親切なひとなんだけど、貧しい市なので、サービスの拡大は難しそう。

7/6
◆ 病状
 自分としては体がますます弱ってる感じだが
 客観的には(つまり傍目には)たいして変化なし。

7/7
◆『加賀乙彦自伝』
 図書館から借りて、すぐに読んじゃった。
 できるひとは昔からずっとできたんだね。(ただ感心する)

7/8
◆ 文芸映画
 芸術映画というより、やや俗なロマンス映画。
 ひとり、部屋にこもって見るのにちょうどいい。
 はい、ぼくはそういう甘っちょろい映画で心の安らぎを得るのです。

7/9
◆『ライ麦畑でつかまえて』
 J・D・サリンジャーに関する映画2本をたてつづけに見て、昔を思い出す。
 大学入試のとき、高校の先輩のアパートに泊めてもらった。
 会ったこともない先輩だが、昔は高校の先生がそういう計らいをしてくれた。
 先輩はその大学の2年生だが、帰省して留守だった。
 サリンジャーの本は先輩の本棚にあり、ぼくは2〜3日泊まっている間に読んじゃった。

7/10
◆ パリの風俗
 フランス映画「パリ13区」(Les Olympiades, 2021)を観た。U-next
 そこで描かれている人間模様はぼくの知るフランスとはずいぶんちがうが
 さもありなんと思わせるものであった。

7/11
◆ ミネラルウォーター
 嫌う人が多いフランスの硬水「コントレックス」をぼくは愛飲している。
 配達された 1.5リットル 12本入りの箱を、一人で2階まで持ち上げた。
 もちろん、途中で3回休んだ。

7/12
◆ スジェビ(韓国すいとん)
 済州島出身のおばさんがやってる食堂で昼食。
 いわゆる本場の味、ちゅうのを楽しみました。
 見かけはスープっぽかったので、ご飯は?と尋ねて恥をかいた。

7/13
◆ 弁舌
 大学生のとき、学内で団交(団体交渉)ってのが始まった。
 学生たちが教授らを囲んで大声で非難するやつ。
 説得力のあるなしはともかく、学生でも長々としゃべるのに感心した。

7/14
◆ 雑談
 リハビリ施設などで高齢者が集まったとき
 何の話をしたらよいのかわからないので、黙っている。
 ほかのジーサンもおしなべて静かにうつむいている。

7/15
◆ おやつ
 フランスではバゲットに硬い板チョコをはさめば、それが貧乏人のおやつ。
 おお、ひさしぶりにつくって、昔をなつかしがったよ。

7/16
◆ 誰もいない
 雨がふらないときに買い物をすませたので、外に出る用事がない。
 体を動かすために階段の上り下りをしたり、意味なく足踏みしたりする。

7/17
◆「ヒルビリー・エレジー」
 アメリカの白人貧困層から成り上がった男の回想録。
 2020年に映画化されたのをぼくも観た。
 このごろ話題になってるが、それは原作者が共和党の副大統領候補だからだ。
 この男がトランプの人気をまた少しアップさせるかもしれない。

7/18
◆ 大人向けのアメコミ
 1970年代、アンダーグラウンド・コミックが出回り始めた。
 国立市は米軍基地に近いせいか、米兵たちが捨てた雑誌が古本屋に並んだ。
 その漫画家のなかで有名なのがロバート・クラム。
 ドキュメント映画「クラム」(Crumb, 1994)を観て、しみじみしちゃったよ。

7/19
◆ 新訳『土左日記』
 今月出版されたばかりの堀江敏幸の新訳はすばらしい。
 本文に添えられた「紀貫之による緒言」と「結語」は堀江の創作。
 これも内容がじつにすばらしく、感服した。
 ぼくは友人のブログでこの本を知り、つまらないはずがないと確信した。

7/20
◆「アメリカン・スプレンダー」
 ハーヴィー・ピーカーの陰鬱な原案を、ロバート・クラムなどが漫画化したもの。
 そんな随筆風の漫画を映画化したもの(2003)はさらに傑作。
 動画配信サービスを利用してるので、見たい映画は多すぎて困るほどだから
 ぼくが同じ映画をたてつづけに2回見たのはこれが初めてだ。

7/21
◆『その姿の消し方』
 堀江敏幸(『土左日記』の訳者でフランス文学者)が書いた小説(2016)。
 さすが評判通りの上等な文学である。
 そして、おフランスの香りもしっかり味わえる。

7/22
◆ 胃のあたりが痛む
 キリキリというべきか、どう表現すべきか、わからない。
 すぐにでも病院にかけこまねばならないほどでもない。
 ベッドに寝てればやり過ごせる感じ。

7/23
◆ 腸閉塞で入院
 胃痛の薬でももらうつもりで診療所にいったら、大病院に行けと言われた。
 イレウスでの入院は4回目だぜ。
 しかも、最後の退院からまだ3ヶ月しか経ってない。

7/24
◆『シャルル‏・フーリエの新世界』
 福島知巳さんが編集執筆した新刊書をいただく。
 福島さん、すごいな社会思想の領域をどんどん切り拓いている。
 ぼくの後輩だなんてとても言えない世界規模の研究者になってる。

7/25
◆ 入院三日目で食事開始
 外科病棟はベッドが空いてなくて内科病棟。
 また、病院自体、面会時間が3時から8時までとなり
 雰囲気も全体としてゆるくなった。

7/26
◆ 発音不明瞭
 病院内でリハビリを受けている。
 なかなか指導が上手でおもわず励んじゃう。
 ぼくも乗ってあれこれ喋るんだけど、しばしば意味がちゃんと伝わらない。

7/27
◆ 病院食
 3食とも美味しくて弱っちゃう。
 朝たべたビーンズサラダなどは絶品で、泣きそうになる。

7/28
◆ 花火
 昭和記念公園で開かれる花火大会は、病院からでも見られる。
 でも、ああいう花火ってにはじーさんが一人でいつまでも眺めるもんじゃないね、

7/29
◆ 一人旅
 花火で思い出したが、ぼくは一人で遊ぶのもじつは苦手だ。
 旅行もそうだし、美術館めぐりもそう。
 じっとひとところにとどまって、しみじみと楽しむことができない。
 だから、ぼくは浅薄な人間なんです。

7/30
◆ 病院生活
 ぼくは26日にも、退院できたのだが、家族がコロナに感染した。
 だから、その感染力が低下するまで入院を続けさせてもらっている。
 でも、食事がおいしいのでちょっとうれしい。

7/31
◆ 自宅へ戻る
 家には末期ながらコロナのウィルスが漂うので
 それを避けようとすると動線が限られる。
 しかも、病み上がりで体力も落ちているので、階段を上がるだけでも疲れる。

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