つぶやき |
◆ 恋する若者 20代の青年から恋の苦しみを聞かされる。 ぼくは昔からこの手の話は苦手だ。 恋愛はもちろん、相談事一般が苦手なのだ。 聴いてあげるだけでいいんだろうけど、たまに相づちを打たねばならないのがつらい。 |
◆ 翻訳の解説 ぼくは『エミール』の翻訳はしたけど、とても解説を書く能力はない。 だから、人に頼んで書いてもらったが、その解説がすごくいい。 30代の若手研究者だ。 かれはきっと化けるね。 |
◆ 地域の文化人 ぼくの友人は自分のビルの一室で、年に数回、美術講話をやってる。 数十人の聴衆を相手に、1時間半、うんちくを語る。 その様子は動画で確認できるが、なるほど、達者なもんだ。 たしかに、9年間も続いてやっているというからね。 |
◆ 済東鉄腸の講演会 ひきこもりだった青年がルーマニア語の小説家になった話を聴きに行く。 猛暑の中、自転車を漕いで久しぶりに公民館に行った。 地階の小ホールに集まった50人の聴衆は、青年がルーマニア語を自学独習した話を楽しんだ。 |
◆ ウォーキングポール 夜、通販で買ったポール2本が届く。 が、これを使っての歩き方はまだ何もわかっていない。 教育用の動画を見ても、よくわからない。 |
◆ 出歩かず せっかくポールを買ったのに、外は暑くて出る気にもならない。 段差の登り降りを30回、2セットやったのは偉い、と自讃。 |
◆ やはり出歩かず 朝涼しいうちに、と思っても、朝からすでに暑い。 段差昇降30回を、3セットもやりました。 家には誰もおらず、これを見届けてくれる者もいない。 |
◆ 2本杖歩行 ポールウォーキングちゅうのを始めたい。 いろんな動画を見て「正しいやり方」を学ぼうと思うが なんだかいろんなやり方があるので、弱っちゃう。 |
◆ 耳が遠い これを難聴というんだろうか。 テレビでドラマのセリフが聞き取れない。 字幕付きの洋画なら音量は下げることができますけど。 |
◆ 歩行練習でへたる あの有名な「たまらん坂」まで3百メートル。 夕方、涼しくなってから2本杖をついて歩いてみる。 やっとの思いで往復したが、家の前まで来て、こけてしまった。 幸いというか、誰も見てない。 よろよろと立ち上がり、家に入る。 |
◆ 歩行練習を続ける 2本のポール、交互につくタイミングがむずかしい。 もちろん、要は慣れの問題。 雨模様で涼しいので裏の児童公園まで歩く。 夕方、誰もいない公園のベンチに座り、吹きつける強めの風を楽しむ。 |
◆ モテモテ デイサービスで、97歳のおばあさんから好意を寄せられている。 職員さんからは冷やかされるが、ぼくはただニコニコしてみせる。 |
◆ 多摩地方のマナー? デイサービスの利用を始めて、すでに4ヶ月。 終日そこで過ごすのに、利用者はだれも自分のことを語らない。 もちろん、ぼくもしゃべらない。 空気は軽やかでいいが、田舎風に濃密なのも懐かしい。 |
◆ 絵心の欠如? ケータイで撮っても、そこそこ綺麗な画像が撮れる。 しかし、それでもデジカメはまだ何だか人気があるらしい。 そういう噂を聞いて、ぼくもデジカメを2台ひっぱり出した。 何枚か無造作に撮影したが、その画像はいずれも凡庸だ。 |
◆ Wifi 器具 光ケーブルにつなぐNTTの器具は 2005年製だ。 しばらく前から調子が悪いので電話したら交換してくれた。 無償だった。(こういうのをうれしがる) |
◆ 頭を使わない日々 明け方、目を覚ましたときに、今日やることを考えたりする。 でも、起きるともう何もしない。 ものを考えることすらしない。 |
◆ スペクタクル 動画配信で映画を見るが、大活劇ばかり見てる。 ロシア映画の「サリュート7」(2017)は宇宙船の事故。 同じくロシアの「サバイバー」(2021)は飛行機の墜落事故。 見てると、ぼくもガンバローと思う。(単純なのよ) |
◆ 何曜日? 夢の中で「今日は何曜なのかわからない」という夢を見た。 冗談じゃないよ、と夢の中でもあせっちゃった。 じつは、起きてすぐの段階でも曜日がわからなかった。 ぼけは着実に進行しているようである。 |
◆ デイサービス こんなぼくでも施設に行けば体は丈夫な部類。 なにしろ施設内では杖なしで過ごしている。 もちろん歩き方はヨレヨレなんですけどね。 |
◆ 玄関の鍵 ぼくはもう2回もどこかに落として、なくしちゃった。 スペアキーをつくるために、駅前の「国立デパート」という小さな店に行く。 午後は猛暑になるとの予報なので、朝のうちに自転車で行く。 人も車の影もない裏道をゆるゆると走る。 |
◆ 島 知人が東京都の離島への家族旅行の画像を送ってきた。 夜は小さな居酒屋で飲んだり食ったりしてる。 ぼくも昔、鹿児島の離島へ何度か行ったけど お酒が飲めないので、楽しみ方が浅かった。 |
◆ 同郷の先輩 アメリカの傑作SF『火星の人』の冒頭を読んで、SF好きだった高校の先輩を思い出す。 九州大学を出て、田舎で小さな病院の医者になった。 Google Map で検索したら、その病院は数年前からなくなってる。 先輩、もう死んじゃった? |
◆ 早寝早起き 若いころだったら考えられないよね。 夜は12時前、あるいは11時前には寝ちゃうし 朝は7時に起きちゃう。 ただ、それで一日がたっぷり楽しめてるわけではない。 |
◆ 回転寿司 うちに時々来る韓国人留学生がまもなく帰国するというのでお食事会。 うちの奥さんは疲れて食事の支度ができず、外食に決まる。 少しお高いが職人が注文で握ってくれるスカイラーク系の魚屋路(ととやみち)。 ぼくも車に乗せてもらって行きました。 |
◆ 筒井康隆『敵』 映画化されたものを先に見ちゃった。 映画もおもしろかったが、原作はさらに良い。 |
◆ つかえがとれる 原稿用紙2〜3枚分のちょとした文章をようやく書き終えた。 じつは二年ほど、ずっと書けずにウジウジしていたのだ。 |
◆ Wifi 強化 このところ家庭内の電波環境が悪くなっていた。 Wifi中継機の不具合のせいと見なして、新しいのを買いに行った。 製品は従来と同じブランド(Baffalo)で、3600円。 けっして抜群に環境が良くなったわけではないが いちおう改善された。 |
◆ いかん、いかん 朝ゆっくりと起き、終日ぼんやり過ごす。 昼食はたべたかどうかも定かではない。 エアコンのおかげで、外が猛暑だってこともわからない。 |
◆ 旧友来訪 だれもいない家でひとりぼんやりすごしていると玄関のブザー音。 ヨタヨタしながらも、急いで玄関に出たのよ。 学生時代の友人が、奥さんと孫をつれてきた。 上がれよ、と言ったが、急ぐのでこれで失礼する、だと。 ま、でも、すんごく久しぶりにあえてよかった。 |
◆ 井波律子 2020年に没した彼女の本『楽しく漢詩文を学ぼう』を読む。 できる人はやっぱりできるなあ。 高校生にむかって中国文学研究のおもしろさを語る。 むずかしい話をやさしく、おもしろく語るその力量のほどにしびれる。 |
◆ 楠公の歌 「青葉しげれる桜井の里の別れのゆうまぐれ」という唱歌 小津安二郎の映画「彼岸花」(1958)のなかで老人たちが合唱する。 ああ、この歌、ぼくの母親も台所でよく歌ってたなあ、と思い出す。 |