社会学(1998.12.17)・学生レポートより抜粋
恋愛したい? 結婚したい? |
●「恋愛と結婚は別のものです」と高校の先生(英語)が言ってた(授業中に,なぜか)。「恋愛は二人だけのつながりですんでいるけど,結婚となると互いの身内にまで関係が及んでいく」という。たしかにそうだと思った。彼の奥さんという人は彼の教え子だったと聞くし(うちの高校にはそんな人が4,5人いた),真実味のあるお言葉だった。 私の知り合いで,「恋人にしたい人と奥さんにしたい人の理想が分かれている!」と言い張る男(16歳)がいる。恋人は性格と顔が多少良ければOK,奥さんは恋人にプラスして自分の世話をしてくれる人。マセてるようで,かわいらしくも聞こえるのは私だけだろうか。 恋愛をしているうちにドキドキ(=いそがしい)は幸せ(=おだやか)に変わっていって結婚に至る(=ジジババ化する!?)のだろう。でも,不倫などのドキドキにはきっとスリルというものも入っていると思う。恋愛もまともにできない人は不器用か,相手選びが下手なのだろう。 ●私は恋愛したくないわけではないけど,恋愛はとても疲れることなので,自分から恋愛しようという気持ちになれない。恋愛の延長線上に結婚が成り立つのだろうけど,そうするとその人は一生疲れる人生を送ることになる。 ●ゼミのとき,“本当に好きな人がおり,その人の経済力があまりなくても結婚できるか?”という質問をみんなで考えたことがあった。誰一人として「結婚できない」と答えた人はいなくて,みんな「無職ならちょっと考えるけど職についていれば結婚できる」といった。もちろん私もそう答えはしたが,そう答えながら心の奥では「結婚できるか,自信ないなぁ……」という気持ちがあった。 愛だけでは結婚してからやっていけない!と考える自分が少しさびしい人間に感じるが,しかし,これが現実というものだろう。 ●結婚の行き着く先はホテル家族といわれると,結婚する意味は?と考えてしまった。私の家は今までとても“家族”っという感じがしていたのだが,私がアルバイトを始めた頃から少しホテル家族へ向かっているような気がする。話したいことはいっぱいあるのだが,時間が合わない。父母のことを考えると“家族”に戻ってあげたいとも思うのだけれども,やはりお金も欲しいという所に立っている。 ●「価値をつり上げることによって本当に人を夢中にさせることができるか」という実験が私と友だちの間で流行したときがある。要するに,恋愛までのプロセスを遊びにしてしまうという,恋愛に命をかけている人たちから非難されそうなことをしていたわけである。と,そんなこんなでプロセス(恋愛までの)があまりにもおもしろくて,それにのめり込みそうになった。が,寸前でブレーキを掛けてしまった。 それは,友人と結婚についての話題が挙がってきたからである。私はそれまで結婚は面倒で良い所ナシと思っていた。でも,子どもは欲しいので,最終兵器に手を出そうと思っていた所がある。それを述べたら,医療倫理を犯していると言われた。そのことについて私の中では未だ答えが出ていない。それに未だ19年ほどしか人生を送っていない。 ●結婚式は,恋愛をこれからは禁じるといった儀式なのだろうか。 ●私は今「恋愛がした――い!」と心底思っている。このところ色恋沙汰には無縁なのである。 しかし,恋愛はしたいが,結婚は別にしなくていい。いや,どちらかというと結婚はしたくない。ずーっと恋愛だけでいい。あのときめきや,どうでもいい些細なことにやきもきしたりなど,けっこう楽しいのだ。そして,最大のメリット,自分の魅力・レベルを高めようと努力することが,人生には大切かなぁなんて感じている時期もある。 結婚したくない理由は,自分が結婚に向かないから,子どもが好きじゃないから,家とかの問題がついてくるから。二つ目の子どもが好きじゃないという点は重要だ。よく「自分の子どもは特別よ」と耳にするが,私にはあてはまらないと考えている。これじゃ生まれてくる子どももかわいそうなので産まないことにしている。 でも,こんなことを言っている人に限って,早く結婚し,10人とか子どもがいて,「〜さんの大家族の1日レポート」とかいう番組に出ちゃったりするんだよね,これが。 ●私は恋愛したい派です。結婚は30近くでできればいいと思っています。 私は妹と二人姉妹のためか,男の子がよくわかりません。だから,けっこう男の子を特別な目で見てしまいます。でも,最近(じゃないか,けっこう前)から男の子も女の子と何ら変わりはないんだなぁと思うようになりました。まぁ普通に話せるようになりました。 ●私は結婚を早くしたいと思っている。それは年増オバサンになってから結婚して子供を産んで,子どもの参観日とかでオバサンに見られたくないからだ。やっぱり若いママでいたいから,早くいい人を見つけて結婚したい。 ●「恋愛」と世間一般で言われてるものを,まだ私は経験していないから,まだ夢を見ている自分でいたい。夢を見てて,いつのまにか結婚してたらどうしよう。何か,先生の話を聞いたら恋愛するより結婚を早くしたくなった。 ●恋愛とか結婚とか,やっぱり面倒だし大変ですね。社会学をやっていると,いろいろと考えてしまいそうです。 ●私はいま別に恋愛したーい,と思わない。何かだるいし,めんどうくさい。自分がしたいことをして,自分の時間をもって楽しく過ごしたい。だれかが好きだからその人に好かれよう,嫌われないようにがんばろう,なんて何かめんどうくさい。 ●社会学は,ふだんあまり深く考えないようなことについて勉強するので,全体的に難しいです。 ●「お金がなければ家庭は壊れる」。これは母の口癖で,娘の男を見る目が厳しい。昔はそれに反発してきたが,だんだん成長するに従い,母の言うことも正しいと思えるようになってきた。やはり「愛」とか「ドキドキする」という言葉だけではやっていけないと思う。「世の中,金だ」というように,男もまた「金」ではなかろうか。自分でも嫌な考えだとは思うが,現実は厳しいのである。 ●あまり家庭がほしいとか思わないし,今ある家庭だけで十分だし,子どもとか産みたいとかも思わないし,子どもを育てる自信とかもないから,結婚して家庭を作る必要は私にはない。一人で生活できればそれが一番いい。恋愛の方はそんなに否定的ではないけど,好きな人とかいないし,今はどうでもいいと思う。 ●結婚なんてあまり考えてもいないのですが,結婚するときには他人の忠告なんて聞かずに,その場の勢いで結婚するのが一番いいと思います。特に私なんか,考えてもしかたのないことでずっと悩んで身動きがとれなくなってしまいますから,なまじ考えてしまうと,好きでもない,社会的地位があるだけの人と結婚してしまって,その後の人生まっくらです。 ●私はといえば,どちらもやってみたい。恋愛まじりの結婚だ。これはとてもとても難しいことだろうが,私はやろうと思っている。しかし,その時期は45〜48才頃だ。 もちろん子どもはその頃には大きくなっていて,彼氏も一緒に暮らしていたりとかはする。なぜ結婚らしきことをしながら結婚しないかといえば,他のことにとらわれたくないからだ。40も後半になれば,世の中や人,社会などをよく理解できるようになっているはずだ。そういう頃に他のことを背負ったとしても,へこたれないと思う。そして,長年つきあってきた彼のこともよく分かるようになって,他のことに気をとられつつも幸せにやっていけるのでは?と思う。 ●私はず〜っと同じ人といるのはきっとダメなタイプなので,今のうちはいろんな人と恋愛して,そして30くらいまではいろいろ渡り歩いて,30過ぎれば男の人もある程度結婚している人が多いでしょうから,そのときは不倫でもしようかな〜,とかいうのが夢です。 P.S. 「恋のかけひき」について教えてくれて,ありがとうございます。運良く(運ではないけど)かけひきはうまくいきましたよ。 ●今日の話は全く分からなかった。私は自分が年をとってから生活に困らないように,できれば金持ちの人とお見合いでもして,確かな老後の生活を手に入れて結婚したいという,他の人から夢がないといわれそうな結婚観しかない。 |